
奈良時代の宮殿「平城京」内に残る日本庭園の祖とも言える池泉回遊式庭園。国の特別名勝。
平城京東院庭園について
「平城京東院庭園」(へいじょうきょうとういんていえん)は世界遺産「古都奈良の文化財」にも構成されている奈良時代の宮殿「平城京」内に造られた池泉式庭園。国の特別名勝に指定。なお「平城京跡」自体が広大なので朱雀門からも徒歩15分程のとことに位置します。
平城京内裏の南東部は「続日本紀」などの史料でも「東院」と呼ばれ、皇太子の宮が構えられていたエリアだったそう。平城京そのものの発掘調査が始まったのが大正〜昭和初期にかけてで、この庭園の遺構が見つかったのは昭和の中期。その後の調査を元に庭園および建物が平成年代に復元され、現在の池泉回遊式庭園の形となりました。当時の称徳天皇をはじめ、天皇や皇室がこの庭園で宴を催していたとされます。
発掘された州浜に忠実な庭園になっているので必要以上の緑がなく現代的な華美な感じはあまり無いのですが、それ以降の浄土式庭園・大名庭園といった日本庭園の基礎が知れる庭園様式となるので思うところある。また今回の3回目の訪問は初めて天気も良く春日山の眺望も見えたのも素晴らしい!
なお同じく平城京の庭園の遺構である「平城京左京三条二坊宮跡庭園」は休館日に当たったり修復に入ってしまったりとまだ見られていないので、いずれ行きたい…。初夏に名勝庭園が公開される「法華寺」は近く、徒歩10分もしない距離。
(2014年1月、2016年5月、2018年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)