平城京左京三条二坊宮跡庭園Heijokyo Sakyo-Sanjo-Nibomiya ruins Garden, Nara

2020年に公開を再開した、奈良時代に平城京に作庭された庭園の貴重な遺構。“庭の国宝”国の特別名勝に指定。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

平城京左京三条二坊宮跡庭園について

「平城京左京三条二坊宮跡庭園」(へいじょうきょうさきょうさんじょうにぼうみやあとていえん)は奈良時代の都・平城京の庭園遺構。数少ない奈良時代以前の庭園として、“庭の国宝”国の特別名勝・特別史跡に指定されています。同じく平城京の庭園遺構である『平城京東院庭園』から南へ1km強。平城京、デカいんです。(左京三条二坊というのは平城京時代の土地名)

これまでも何度かその前を通り掛かってたけどその都度休園日にあたったり、近年(2015年以降)は修理工事に入っていたり…と見る機会に恵まれなかったけど、2020年に修理工事がひと段落。公開が再開されたので訪れました!なお修復の模様は下記参考記事に詳しいものをリンクしました。

この庭園は奈良国立文化財研究所の発掘調査によって昭和50年に発見。なので発見自体は比較的近年であり、「皇室の離宮や邸宅跡だったのでは」という推測こそされているけれど歴史については不明な点も多い。なお平安京への遷都以降、徐々に土中に埋まることになり、長期間土中に埋まっていたことが結果的に池を形作る石の保存状態の良さに繋がっていたそう。

現在の姿に保存整備されたのは昭和60年のこと。その庭園は奈良時代~平安時代まで続く“曲水”を主体とした池泉回遊式庭園で、古代~中世にかけて宮廷や貴族の間でさかんに行われていた曲水の宴の場として用いられていたことが推測されています。
また池のほとりにある建物は奈良時代の宮殿建築の研究成果をもとに復元されたもの。

今回の修理はこの30年間の公開で破損した、奈良時代からの古い石の修理というのが主な目的で行われました。期間中は修理現場の公開等も。
また庭園の周囲は、北側のミ・ナーラ(元イトーヨーカドー)方面以外は高木が植えられており、あまり現代的な景観が目に入らないよう配慮されているとのこと。東院庭園のように、かつては東の春日山を借景とする庭園だったのだろうな、と思いを馳せながら。

(2020年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

近鉄奈良線 新大宮駅より徒歩13分
JR奈良線・大和路線 奈良駅より25分弱 ※駅周辺にレンタサイクルあり
奈良駅・近鉄奈良駅より周遊バス「宮跡庭園」バス停下車すぐ

〒630-8013 奈良県奈良市三条大路1-5-37 MAP