雪の白沙村荘庭園

Hakusasonso Garden (Snowing), Kyoto

世界遺産・銀閣寺からすぐ。近代日本画の巨匠・橋本関雪が自身が設計した日本庭園&和風建築群の雪景色…大文字山の借景が絶景!

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

白沙村荘・橋本関雪記念館について

「白沙村荘」(はくさそんそう)は近代〜昭和時代を代表する日本画家のひとり・橋本関雪が大正時代に造営したお屋敷。大文字山を借景にのぞむ広大な日本庭園が“ランドスケープの国指定重要文化財”国指定名勝となっています。関雪の作品やコレクションした美術工芸品が展示されている『橋本関雪記念館』を併設。
何度も訪れている庭園ですが、ここでは2026年の雪景色を紹介!

>> 春~秋の白沙村荘庭園の様子はこちら。

世界遺産&国宝『慈照寺(銀閣寺)』の最寄バス停を降りて目の前、銀閣寺の門からは歩5分程の場所に位置する「白沙村荘」。……バス停の目の前ながら、「世界遺産」を目掛けて来られる多くの観光客の方はスルーしてしまいがちなこの施設。庭園も歴史的かつ広大な庭園だし、更に近代日本画の巨匠の作品も堪能できる——

その歴史について。大正時代〜昭和の戦前に活躍した日本画家・橋本関雪。“東の大観、西の栖鳳”と言われた時代に竹内栖鳳に師事し、やがて京都画壇の代表的な画家のひとりに。現在も全国各地の美術館で作品の鑑賞機会や展覧会が開催されています。

そんな関雪の自邸「白沙村荘」の造営がはじまったのは大正時代(1916年・大正5年)。入場口近くの主屋「瑞米室」(内部非公開)を皮切りに、以降1945年に亡くなるまでの30年間に渡り徐々に拡張され現在の姿へと作り上げられていきました。

現在では約10,000平方メートルの敷地内に、池のほとりに建つ旧アトリエ「大画室 存古楼」、茶室「倚翠亭」(いすいてい)「憩寂庵」(けいじゃくあん)と茅葺屋根の四阿「如舫亭」(にょほうてい)そして国重要文化財の仏像が安置されている持仏堂などが点在。それらの建物をアイキャッチやビューポイントにしながら、春には桜、夏にはアジサイにハスに百日紅、秋には紅葉…と四季ごとの花々が楽しめる池泉回遊式庭園。

白沙村荘の特徴はそれら建築と庭園、すべてを橋本関雪が基本設計/デザインしているという点。もっと言うと、庭園内に点在している多くの石造物…石灯籠や石仏約180点も関雪がコレクションして庭園に取り入れたものたち。なので「建築」「庭園」「美術品」——と個別にも歴史的な価値があるけれど、個別に語るのではなく、全て引っくるめて一つの作品としてデザインされている——のが、この白沙村荘の庭園。

そしてこの庭園の一番の絶景と言えるのが大文字山の借景!京都の夏の風物詩「五山送り火」の代表的な「大文字」を、庭園の西側(持仏堂周辺)や記念館の2階部分から特にきれいに眺めることができます。「東山を借景とした庭園」はこの界隈には数多くありますが、「大文字」がこんな間近に見られる庭園はここだけ。

庭園の順路終盤に、2014年に新たに開かれた美術館『橋本関雪記念館』が位置していて、橋本関雪の作品(絵画)や関雪がコレクションした美術工芸品が展示。そのコレクションも京都を中心とした有名寺院ゆかりの品々から、関雪が海外で手に入れた古美術まで幅広い。また関雪の作品のみならず、現代の作家による展覧会も開催されています。

寺社仏閣と比べると少し入場料が高く感じるかもしれませんが、それは美術館も込みだから。お庭も広々としているのできっと喧騒の世界遺産とは異なる穴場的な魅力が感じられるはず——!
ちなみに、白沙村荘の前も通る京都の名所『哲学の道』へ桜を植樹したのも関雪で、“関雪桜”と呼ばれます。銀閣寺〜哲学の道の散策の後にもぜひこの庭園に立ち寄ってみて。

(雪景色は2025年2月、2026年2月の訪問時。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京阪本線 出町柳駅より約2km(徒歩25分)
最寄バス停「銀閣寺道」「銀閣寺前」バス停下車 徒歩3分

〒606-8406 京都府京都市左京区浄土寺石橋町37 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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