“猫寺”御誕生寺庭園

Gotanjoji Cats Temple Garden, Echizen, Fukui

“猫寺”の愛称で有名な曹洞宗の禅寺に、禅僧・枡野俊明が作庭した枯山水庭園“瑩山禅師 輪転法の庭”。

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御誕生寺庭園“瑩山禅師 輪転法の庭”について

「萬松山 御誕生寺」(ごたんじょうじ)は“猫寺”の愛称でも知られる曹洞宗の禅寺。境内には現代の作庭家で禅僧でもある枡野俊明さん作庭の枯山水庭園“瑩山禅師 輪転法の庭”があります。

2021年に初めて拝観。武生駅から国指定名勝『城福寺庭園』方面へ行く時にその横を二度通り掛かっていたけど、そこに枡野俊明さんの庭園があると気づいたのはその後…。

御誕生寺の創建は1948年(昭和23年)と割と新しいお寺。曹洞宗の大本山・總持寺(横浜)の開山・瑩山禅師の生誕地として言い伝えのあった越前市の帆山町に上田全之師によって創建。

その後1969年(昭和44年)には瑩山禅師の生誕400周年で顕彰碑を建立されるも、帆山のお堂は荒廃。平成年代に入り1999年(平成11年)に地元企業の“宇野酸素”社主・宇野熙により土地が寄進され、帆山からは東へ約3km離れた現在地に再興。竣工を迎える前に逝去された宇野熙氏は現在は開基としてその名が刻まれています。

そして中興開山となった興宗和尚が、現在のお堂の建設中に境内に捨てられていた猫を拾ったことから、ピーク時には数十匹の猫が保護・飼育されることに。
地域の方も協力した里親探しによってその数は減少傾向にあり、今回訪れた時は数十って程ではなかったけど、本堂の前には新たに二匹の猫を愛でる大仏さんが建立されていました。“猫寺”の象徴。

本堂の脇に桝野俊明さん作庭の“瑩山禅師 輪転法の庭”があります。苔の築山と白砂の中を直線的な園路が貫く現代的枯山水庭園。
枡野さん自身、曹洞宗のどちらかといえば總持寺に近いお寺の僧。枡野さんなりに瑩山禅師への思いを込めて作庭された作品。(確か猫好きなはずだけど、ここでは猫関係ない。今ならまた違った作品になるかもですね)

武生駅からは少々離れた御誕生寺ですが、現在建設中の北陸新幹線の新駅・えちぜん武生駅からは徒歩15-20分ほどの距離。敦賀駅まで延伸され行きやすくなった暁にも。

(2021年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR北陸本線 武生駅より4.5km(駅前にレンタサイクルあり)
JR武生駅より路線バス「大手」バス停下車 徒歩5分(本数少ない)
※2022年~北陸新幹線新駅 えちぜん武生駅より徒歩約20分程度?

〒915-0043 福井県越前市庄田町32-1-1 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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