御書院庭園・高城回廊・眼鏡橋

Goshoin Garden & Megane Bridge, Isahaya, Nagasaki

佐賀藩重臣・龍造寺家晴の屋敷に作庭された池泉回遊式庭園と、長崎市よりも大きな国重要文化財の石橋「眼鏡橋」。

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

御書院庭園・眼鏡橋について

【庭園の散策は春・秋期以外は土日祝のみ可能】
Jリーグ、V・ファーレン長崎のホームスタジアムのある諫早の町はかつては諫早城主・諫早氏の治めた城下町。諫早市の中心部にある「御書院」(ごしょいん)の庭園は桃山時代の作庭とされる池泉回遊式庭園。
現在は県立諫早高校の敷地内に残されているため、春・秋期以外は土日祝のみ散策が可能。詳しくは関連リンクより諫早市のサイトにてご確認ください。

安土桃山時代、それまで諫早を治めていた西郷氏に代わり佐賀藩の重臣だった戦国時代の武将・龍造寺家晴が諫早城に入城。その際に現在の諫早高校のある場所に広大な屋敷と現在残る御書院庭園が造られました。
その後龍造寺家は2代目・直孝の時に「諫早氏」に改姓(龍造寺の方がかっこいい気もする(笑))。その後もこの地に陣屋が置かれ続け明治維新を迎え、大正時代に学校用地として諫早家より諫早市に寄贈。(「諫早公園」にあたる諫早城の敷地も昭和年代に諫早家より寄贈されたもの)

御書院の庭園は中の島やゆるい築山の残る池泉回遊式庭園で、園内に残るクスノキは樹齢4〜500年とも言われます。かつては「おしどり渡来地」として国の天然記念物にも指定されていました(現在は解除)。平成年代に入り、「高城回廊」が整備され庭園も公開されるように。特段文化財指定を受けているわけではない(市指定名勝とか)のですが、安土桃山時代の城主クラスが残した庭園としてはとても貴重な大名庭園ではないかと思います!

散策路「高城回廊」を通じてすぐ隣の諫早公園内に国指定重要文化財の「眼鏡橋」があります。江戸時代後期に造られたアーチ型の石橋で、長崎市内の眼鏡橋よりも一回り大きく、石橋としては初めて国の重要文化財に指定。
V・ファーレン長崎のホームスタジアム、トランスコスモススタジアム長崎までは約2km(徒歩25分)。アウェー観戦ついでの観光に是非!

諫早が城下町だったことを考えると、他にも名刹(寺社仏閣)やその中の庭園とかありそうだよな〜。次行く時にまた事前に調べてみよう。

(2017年11月、2018年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

島原鉄道 本諫早駅より徒歩5分
JR長崎本線 諫早駅より徒歩20分

〒854-0014 長崎県諫早市東小路町1-7 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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