渡月橋や嵐山を借景とした現代庭園、設計はMLS Inc.三谷康彦。『パンとエスプレッソと』もある嵐山の新名所!
福田美術館について
「福田美術館」(ふくだびじゅつかん)は2019年10月に嵐山にオープンした私設美術館。葛飾北斎、円山応挙、俵屋宗達、伊藤若冲、横山大観、竹内栖鳳、上村松園といった江戸時代~近代にかけての日本画家の作品を約1,500点所蔵し、そのコレクションから企画展が開催されています。
オープン直後の昨年11月に初めて訪れ、この夏に再訪しました!主に晴れた夏の日の写真で紹介。
建築の設計は安田アトリエ。現代建築の中にも展示室は蔵がイメージされたり、京町家のエッセンスが踏まえられているそう。
そして建物から川へ向かって池泉庭園があります。国の名勝・嵐山を“水鏡”として写す現代庭園でありつつも、建物東部分には伽藍石~飛び石が配された和風庭園も。庭園の設計はMLS(Mitani Landscape Studio)・三谷康彦さん、施工は京都『南禅寺』等の御用達庭師・植彌加藤造園。
MLS, Inc.(Mitani Landscape Studio)の三谷康彦さん。名前を初めて記しますが、これまで紹介した中では『京都迎賓館』や『豊田市美術館』、金沢の『鈴木大拙館』のランドスケープも担当しておられます。後ろ2つは谷口吉生さん建築。
(ちなみに…このうち2つにはイサム・ノグチの共同制作パートナーもつとめた石彫家・和泉正敏さんが参加しておられるんですよね…そのディレクションはこの方がされていたのかな。)
L字型の建築の場所ごとに風景の変わる庭園。2階の第三展示室から眺めると遠く東山山系まで見たわせるし、ミュージアム・カフェ『パンとエスプレッソと福田美術館』からは水盤から繋がるように大堰川~渡月橋~桂川の風景が眺められます。
美術館にはアラビカも隣接してるし『パンとエスプレッソと嵐山庭園』も良いけれど、こちらのパンエスも超良い!嵐山の新名所、美術作品ではなくカフェ目的でも建築も庭園も風景も実はアートの一部。
(2019年11月、2020年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR山陰本線 嵯峨嵐山駅より徒歩約10分
嵐電北野線 嵐山駅より徒歩3分
阪急嵐山線 嵐山駅より徒歩約10分
〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3−16 MAP