fenua

フェヌア

目の前に瀬戸内海と石鎚山をのぞむ、しまなみ海道の絶景レストラン…建築は隈研吾建築都市設計事務所、銘石“大島石”を活かしたランドスケープは間瀬京子作庭。

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fenua / フェヌアについて

【要予約】
「fenua」(フェヌア)は愛媛県今治市の大島にあるフレンチ・レストラン。眼前に瀬戸内海をのぞむその建築の設計は現代日本の有名建築家・隈研吾と氏の率いる隈研吾建築都市設計事務所。お庭/ランドスケープは隈事務所のランドスケープデザイナー・間瀬京子さんによる作庭。

“サイクリストの聖地”として知られ、現在は(サイクリスト以外の)観光客も海外から多く訪れている「しまなみ海道」。その最も四国本島に近い島が「大島」。その名の通り?しまなみ海道の中でも大三島に次ぐ広さをほこり、古くは「村上水軍」の本拠地だったことでも知られます。

そんな大島の東部、『今治市村上海賊ミュージアム』から2.5km(徒歩30分)。しまなみ海道サイクリングのコースからは少々外れますが、瀬戸内海を目の前に見るロケーションにあるフレンチ・レストラン「fenua」。人気建築家・隈研吾が建築を手掛け2024年にオープンした予約制のレストランです。

ちなみに、隈さんが1990年代前半に手掛けた初期作品の一つが『亀老山展望台』で、大島は隈さんにとってもゆかりある土地。そして隈研吾さんと言えば「木」のイメージ――ですがこの建築は、この大島の名産/特産でもある花崗岩の銘石「大島石」を外壁やテラス、外構にふんだんに使われているのが特徴。

亀老山展望台は(山に)「負ける建築」「消える建築」と評されますが――この低さを抑えた平屋建ても、目の前の海との一体感が意識されたもの。また建築の一つの見せ場が屋根の上にもうけられた展望台。緩やかな傾斜の階段を登った先では瀬戸内海と、澄んだ日には対岸の名山「石鎚山」が眺められます。「絶景」という言葉がこんなに似合う場はそうそうない――この海に向かって伸びる階段は亀老山展望台のセルフオマージュのようにも感じるし、その緩やかなアーチは海まで辿り着けそうな錯覚も。

建築の前庭や海側の外構部分に大島石の景石が配され、そして建物の北部分に巨石が組み合わされたテラス+瀬戸内の自然がそのまま植栽として活かされている空間に。このテラス席からの眺めも絶景…。

作庭を手掛けた間瀬京子さんは昭和の東京を代表する作庭家・岩城亘太郎が率いた岩城造園の出身で、その時代に隈研吾建築の『Water/Stone』も手掛けられた方。このfenuaは“現代的なランドスケープ”色が強いですが、先のWater/Stoneのほか、隈研吾建築都市設計事務所の設計で2026年3月に京都にオープンした高級ホテル『カペラ京都』の作庭にも関与。カペラ京都でもこの大島石が印象的に用いられています。

室内からの眺めも絶景…オーナーシェフ・森重正浩さんのストーリーもとても素敵なので、下記の「関連リンク」等からチェックしてみて。

(2025年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

今治港からフェリー〜友浦港より徒歩25分(※基本的には自家用車向け)

〒794-2204 愛媛県今治市宮窪町友浦3338 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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