建築家・安藤忠雄設計のホテル/美術館『ベネッセハウス』を中心に、瀬戸内海と一体化した現代アート作品が点在するランドスケープ。
ベネッセ・アートサイト直島/文化大混浴/ベネッセハウスについて
「ベネッセアートサイト直島」(べねっせあーとさいとなおしま)は“現代アートの島”直島を中心に、豊島・犬島などの瀬戸内海の島々で展開されているアートプロジェクト。
“庭園”とはちょっと異なるけれど、冒頭の蔡國強『文化大混浴 直島のためのプロジェクト』の写真を見直した時に、これは枯山水庭園とか環状列石…ストーン・サークルとかそうした目線で見て面白い作品なのではと思ったこと、そして直島そのものが都会の美術館とは異なるランドスケープ含めての“アート”である——という観点から?紹介。
ちなみに蔡國強が手掛けたランドスケープとして『いわき回廊美術館』も紹介してます。
現 福武財団理事長・福武總一郎さんの依頼で安藤忠雄により設計されたベネッセハウス。1992年に現在のミュージアム棟が竣工、その後オーバル、2006年にパーク、ビーチという宿泊棟が増築されて現在に至ります。
■蔡國強 『文化大混浴 直島のためのプロジェクト』(“Cultural Melting Bath: Project for Naoshima”)(1・5〜12枚目)
『地中美術館』や『李禹煥美術館』方面からベネッセハウス・ミュージアムへと向かう途中、砂浜へと向かう斜面を降りたところに現れる『文化大混浴』。
東洋と西洋の文化、伝統的なものと現代的なもの…様々な人種や文化が混ざり合う/交差することをコンセプトとするシリーズ。1998年に設置された後、一時は入浴そのものは休止だったけれど(10年前、憧れて一度だけベネッセハウスに宿泊した時は確か休止中だった)、2020年から《毎週日曜日/ベネッセハウス宿泊者様一組様限定》で入浴体験を再開されたとのこと。
この眼前に瀬戸内海を眺め見る立地は風水的に直島の中で最も強い気の流れる場所なんだそうで、ジャグジーバスを取り囲む立石は中国の太湖石が配されています。オリエンタルな空間。
園地一帯ではその他に大竹伸朗、ジョージ・リッキー等の屋外作品が眺められます。いずれも瀬戸内海の風景との組合せを意図された作品で、中でも草間彌生さんの“南瓜”が言わずと知れた有名フォトスポット。
行くたびにエネルギーもらえる直島。これからも死ぬまで何度も訪れます!
(2010年10月、2012年1月、2013年1月・11月、2016年3月・10月、2019年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
直島・宮浦港から約3km(徒歩40分)
※レンタサイクルだと行きは上り坂
※ベネッセアートサイト行の島内周遊シャトルバスが無難
〒761-3110 香川県香川郡直島町琴弾地 MAP