奄美の里 サウスヴィラガーデン

Amaminosato South Villa Garden, Kagoshima

世界三大織物“大島紬”も知れる庭園文化施設。奄美大島の自然や古民家を再現した“奄美風庭園”と銘石が見所の広大な日本庭園“道の島庭園”。

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

奄美の里 サウスヴィラガーデンについて

「奄美の里」(あまみのさと)は奄美の自然や文化にふれられるテーマパーク/庭園。奄美大島の自然を再現した“奄美風庭園”、日本庭園“道の島庭園”のほか、奄美生活資料館、奄美大島の伝統工芸品“大島紬”の製造工程が見学できるほか、レストランやウェディングの会場も。

2022年1月の九州旅行で紹介する最後の庭園。この奄美の里は数年前SNSでフォローしていただいたことをきっかけに知って、「いつか奄美大島行く時に行きたいな」とか思ってたのですが……奄美大島じゃなくて鹿児島にあるのか!と気付いたのは旅の直前。紹介は最後(しかもほぼ1年越し)になってしまったけど、ここも素晴らしかった!

フランスのゴブラン織/イランのペルシャ絨毯と並び“世界三大織物”に数えられる奄美大島の“大島紬”。
鹿児島市で昭和初期に創業し大島紬の製造・販売を営んだ藤絹織物株式会社創業者・藤都喜ヱ門が出身地である奄美の原風景を鹿児島市内に再現したいという思いから昭和の中期、1974年(昭和49年)に開園したのが「奄美の里」。

元々が産業用に埋立られた土地…ということで、メインは一応庭園というよりは“大島紬の製造工程が見られる・学べる施設”…ではあるのだけれど、東京ドームがすっぽり収まる16,000坪の広大な敷地の大部分を占めるのは屋外エリア(=庭園)。

受付を済ませて、序盤は“奄美風庭園”。ビローの高木、ガジュマル、ソテツなど温暖な南国ならではの植栽がエキゾチックな雰囲気を作り出している(鹿児島市も充分南国だけど)。今回は冬だったので花とかはないけれど、春・秋にはブーゲンビリアの花で彩られるとか…。

この道中には奄美の民家を再現した茅葺屋根の「奄美生活資料館」やソテツだらけの“蘇鉄山”も。日本庭園を中心に見てるとソテツって観賞用植物って印象があるけど、奄美や琉球では食料にもなっていたんだって〜!学びだわ…(ソテツ味噌気になる)。

そのエリアを抜けると大きな池泉回遊式庭園“道の島庭園”が現れます。奄美の里のオープンから数年経った後の1981年(昭和56年)に完成、設計監修は渡部一雄さん。初めて名前を見る作庭家さんで、愛媛県松山市の『愛媛庭園』を率いておられた方のようです。

鹿児島本土の最南端から沖縄までの約30の島々が“道の島”と呼ばれたことにちなんだ“道の島庭園”。池泉は海を、池の中の島や庭石は奄美大島や屋久島、種子島などの島々に見立て“道の島”が表現されています。また幾つかの大きな築山は霧島連峰や“薩摩富士”開聞岳を表したもの。
庭石に巨石や銘石がふんだんに使われているところも特筆する点で、造園時には愛媛県から船をチャーターして青石を3,000個/4,000トン分運んできたとか…。時代!

館内の「都喜ヱ門美術館」では70年間大島紬作りを続けた藤都喜ヱ門の代表作を展示。京都の名所・庭園の織物もあったりして、日本庭園への憧憬を感じる。
そのほか館内には各種体験工房やショップ、レストランがあり、近年では大きな日本庭園を活かしたウェディング/パーティー事業も開始。旅行者はもちろん、地域の方にも末長く愛されて欲しい庭園…!

(2022年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR指宿枕崎線 谷山駅より徒歩12分
鹿児島市電 谷山駅より徒歩15分

〒891-0122 鹿児島県鹿児島市南栄1丁目8-1 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約8万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は1,800以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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