膳所焼美術館庭園Zezeyaki Museum Garden, Otsu, Shiga

“遠州七窯”と呼ばれた小堀遠州ゆかりの“膳所焼”。画家・山元春挙も携わった窯元の残した茶室と庭園“陽炎園”。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

膳所焼美術館“陽炎園”について

「膳所焼美術館」(ぜぜやきびじゅつかん)は大名茶人・小堀遠州の指導を受け江戸時代に製造がはじまった“膳所焼”を展示・販売している美術館。
敷地内には東海道名所図会にも描かれた名所“陽炎の池”とそれにちなんで名付けられた庭園“陽炎園”、庭園とともに大正時代に作られた茶室“泉新庵”があります。

2020年夏、気になっていた膳所の城下町界隈を初めて自転車で走ってみた。その中でも目的地はこちら。この美術館の存在を知るまで膳所が城下町だけでなく焼き物の街だったとは知りませんでした。
事前に公式サイト見て「庭園がありそうだなあ」と思って訪れたのですが、美術館としても膳所焼の重要人物、当サイト的には作庭家として欠かせない小堀遠州ゆかりの茶器や、金森宗和ゆかりの茶道具、本阿弥光悦の書、あと淡々斎の名のあった茶器もあった気がするな…という感じで見応え満点!

その歴史は江戸時代初期、膳所藩主となった菅沼定芳や石川忠総が、親交のあった小堀遠州や松花堂昭乗、本阿弥光悦らの影響と連携により茶器の製造を開始。
そんな藩主・大名由来の“御庭焼”だった膳所焼も何度かの衰退と興隆を繰り返し、現在この場所に残る窯元は大正時代に岩崎健三が京都四条派の画家・山元春挙とともに築いた登り窯。ここは元は岩崎家の別邸だったそうなので、岩崎家は当地の有力者だったのかな。

美術館での展示や窯元の見学のほか、現代数寄屋建築な主屋から庭園を眺めながらお抹茶をいただけます。主屋は10年ほど前に今の姿に建て替えられたそうですが(でも良い意味で新しい感じがし過ぎない和風建築です)、庭園と茶室は窯元を興した1919年(大正8年)に作庭されたもの。茅葺屋根の茶室と苔の美しい庭園の組合せがすごく良い!

なおすぐ近くにある『記恩禅寺』(蘆花浅水荘)もずっと行きたい場所の一つ。昨年まで何度か電話したものの都合があわず見られず、今年もCOVID-19の影響でしばらく拝観休止とのこと…。待ち遠しい。大津の隠れた歴史スポット。

(2020年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京阪石山坂本線 瓦ヶ浜駅より徒歩1分
JR琵琶湖線 石山駅より徒歩20分弱(※駅にレンタサイクルあり)

〒520-0837 滋賀県大津市中庄1丁目22-28 MAP