油山寺庭園

Yusan-ji Temple Garden, Fukuroi, Shizuoka

源頼朝に寄進された三重塔や掛川城大手門など国重文建築が楽しめる、袋井の代表的寺院“遠州三山”の一つ。

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遠州三山・医王山油山寺について

「油山寺」(ゆさんじ)は奈良時代以前の701年に行基によって開かれた古刹で、法多山や『可睡齋』と並び遠州三山と呼ばれます。山門、三重塔などが国指定重要文化財。また46代天皇・孝謙天皇がこのお寺で眼病治癒を祈願し、その後全快したことから、“眼の霊山”として知られるそう。
遠州地方出身だけどそういえば行ったことないお寺さんだったので(あと境内に庭園がありそうだったので)2019年に足を運びました!

まず印象から言うと、庭園を楽しむ寺院というよりは文化財が見所のお寺さんでした。その中でも一番格式が高そうなのが国指定重要文化財の山門。明らかに城郭の門だとわかるこの門はかつての『掛川城』の大手門で、建築は江戸時代初期の1659年。明治時代の廃城令の際に油山寺に移築されました。
そして宝生殿を正面に見て左右の方丈、書院もそれぞれ静岡県指定文化財。書院は袋井市の南方、横須賀城の書院として江戸時代初期に建造されたもので、幕末に横須賀藩主・西尾隠岐守より寄進・移築されたそう。

境内の最奥には“安土桃山期の三名塔”の一つとも称されている(らしい)国重文の三重塔と、かつて三重塔と共に源頼朝より寄進されたという薬師本堂があります。これは頼朝も油山寺で眼病治癒を祈願し、その後治ったから――とのこと。効果すごい。ちなみに薬師堂と三重塔の普請奉行を務めたのは“曾我兄弟の仇討ち”でも知られる工藤祐経(伊那の『深妙寺』に続いて連日の紹介)。
いずれも現在の建築は桃山期〜江戸時代前期に再建されたもので、薬師堂そのものは県指定文化財、そして内部にある「油山寺本堂内厨子」は戦国大名・今川義元から寄進されたものでこちらも国重文。

先の書院の前に“竹林の七賢人”という枯山水庭園、方丈と宝生殿の間に斜面を活かした“薬師稚児曼荼羅之庭園”があります。いずれも作庭年代などの説明はなく詳細は不明ですが、雰囲気的には現代に作庭されたものかな…。前者の庭園は土が堆積していてあまり美しい状態ではなく、後者は斜面のツツジ・サツキの見頃にはまだ早かった…もう少し後の季節に来ればもっときれいかも。境内は紅葉時期に美しいそうなので、まだ時期を改めて訪れたい!

(2019年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR東海道本線 袋井駅より約6km(レンタサイクルは無し…)
袋井駅より路線バス「可睡齋入口」バス停下車 徒歩約30分
最寄り駅は天竜浜名湖鉄道 いこいの広場駅。約4km

〒437-0011 静岡県袋井市村松1 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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