横浜スタジアムでお馴染み。日本最古の洋風公園・山手公園に次いで古い都市公園は国の登録記念物(名勝地)。
横浜公園 日本庭園“彼我庭園”について
「横浜公園」(よこはまこうえん)は明治時代に開園した横浜市中心部の都市公園。横浜DeNAベイスターズのホームスタジアム・横浜スタジアムがあることでもお馴染み。
プロ野球の試合はそういえば足を運んだことがないけど(横国や三ツ沢は何度も足を運んでますが…)、庭園巡り以外でも2011年のAIR JAM、2013年のASIAN KUNG-FU GENERATIONなどなどのスタジアムライブで足を運んでいます!2020年1月、国の重要文化財『横浜市開港記念会館』でのイベント参加ついでに約3年ぶりに足を運びました。
日本で最古の洋風公園とされる同じ横浜市の『山手公園』についで横浜では2番目に古い公園で、開園当初は“彼我公園”という名前でした。国の登録記念物(名勝地)となっているのは日本庭園ではなく公園全体が対象。公園としては日本庭園よりは春のチューリップが見所とのことですが、秋には日本庭園では紅葉ライトアップが行われている年も。
明治後期に横浜市所有となった際に一度四阿などが整備されたそうですが関東大震災により消失、現在敷地内にある日本庭園は1978年(昭和53年)に横浜スタジアム建設の際に併せて整備されたもの。
そして2017年の『第33回全国都市緑化横浜フェア』の際に再整備され、その時に“彼我庭園”と命名。庭門に扁額、説明板が追加されていました。
なお園内には、江戸時代にこの地にあった遊郭“港崎遊郭”の妓楼・岩亀楼の石灯籠が建ちます。明治維新を迎える直前、1866年に遊郭一体は大火で焼失し、そこにこの公園は造営されました。
この妓楼の灯籠に対する説明板に「貴重な文化財の一つ」と書く横浜市のスタンス、好き。『磐田歴史公園』もそうですが、きっと豪華絢爛だった遊郭建築には和風庭園(たとえ中庭でも)はつきものだったのではないか――彼我公園は全く関係ないけど、そんな関連性を感じさせてくれる遺構です。
(2011年9月、2013年9月、2016年10月、2020年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)