山川登美子記念館庭園Yamakawa Tomiko Memorial Museum's Garden, Obama, Fukui

与謝野鉄幹・与謝野晶子の盟友だった歌人・山川登美子の過ごした明治時代の邸宅と庭園。国登録有形文化財。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

山川登美子記念館・旧山川家住宅について

「山川登美子記念館」(やまかわとみこきねんかん)は小浜出身で明治時代に活躍した歌人・山川登美子の旧宅を記念館としてオープンした施設。明治時代に建てられた主屋、離れ、土蔵、表門、中門…といった和風建築が国登録有形文化財となっています。近年では山崎貴監督作品の岡田准一さん主演映画『海賊とよばれた男』のロケ地としても利用されたそう。

与謝野鉄幹が主宰していた(編集長?)文芸誌「明星」で鉄幹、与謝野晶子と並んで人気を博していたという山川登美子。あまり当時の文学のことは詳しくないので個人的には今回の訪問で初めてちゃんと認識したぐらいの感じではあるのですが…、それもそのはず?29歳で結核で亡くなっており、作品としては与謝野晶子らとの合作『恋衣』を発刊したのみ。
それでも近代を代表する作家の盟友として活躍した功績を讃えられ、小浜の街の中心部には至るところに山川登美子の短歌パネルが設置されています。

平成年代に小浜市にこの生家と遺品が寄贈されたことから記念館としてオープンし、館内では登美子の作品や愛用品のみならず、与謝野鉄幹から戻ってきた赤入れ稿なども展示されています。ウィキの展示品紹介には「鉄幹・晶子との三角関係の資料」というのも(笑)。

山川家は代々小浜藩主・酒井家に仕えていた上級藩士という家柄で、登美子の父・山川禎蔵は明治時代に開業した第二十五国立銀行の頭取も務めた人物。
「旧山川家住宅」もルーツは上級武家屋敷であり、その中庭は明治時代の現在の建物が造られた歳に併せて作庭されたものとのこと(説明で聞いただけなのでソースは無いですが)。飛石・灯籠・庭門が配されている感じはお座敷から眺める茶庭といった雰囲気。

小浜は5年ぶりに訪れたのですが、前回は国の重要伝統的建造物群保存地区「小浜西組」の古い町並みが目的でした。山川登美子記念館はその町並みからは少々離れていますが、逆に駅から小浜城跡までの中間点に位置します。
今回は時間の都合で市街地ではここぐらいにしか行けず、三丁町の古い町並みもあまりうろうろ出来なかったのですが…三丁町にある「蓬嶋楼」(明治期の元料亭)のパンフレットに庭園の古い写真が載っている(土日祝のみ公開。平日だったので休館日でした…)。界隈には寺社仏閣も多いので、『萬徳寺』『圓照寺』ほどでなくても庭園があってもおかしくない気がするんだよなー。次回訪れる際は小浜の古い町並みを堪能したい!

(2019年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR小浜線 小浜駅より徒歩11分(駅前観光案内所にレンタサイクルあり)

〒917-0072 福井県小浜市千種1丁目10-7 MAP