上杉記念館庭園(上杉伯爵邸)

Uesugi Hakushaku-tei's Garden, Yonezawa, Yamagata

米沢藩主を務めた上杉家の本邸に造られた池泉回遊式庭園と、大正時代の大邸宅は十棟が国登録有形文化財。

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上杉記念館庭園(上杉伯爵邸)について

「上杉伯爵邸」(うえすぎはくしゃくてい)は米沢藩主・上杉家が明治〜大正時代に旧領内に造営された邸宅で、現在残る約10棟の大正時代の建築は国登録有形文化財になっています。

米沢藩13代藩主であり最後の米沢藩主だった上杉茂憲公の本邸として、米沢城の二の丸跡に明治時代に造営。現在の邸宅と比べても規模が大きいものだったそうですが、大正時代に米沢の大火により焼失。
その後上杉家15代当主・上杉憲章が米沢で過ごす際の邸宅として現在の「上杉伯爵邸」が再建されました。別名「鶴鳴館」(かくめいかん)。設計は山形市の『山形県旧県庁舎』(現・文翔館)も監修した中條精一郎、施工は上杉家御用達の名棟梁・江部栄蔵が手掛けました。

その後昭和年代に上杉家から米沢市に寄贈され、現在は「上杉記念館」として展示・観光施設やレストラン、カフェとして利用されています。米沢藩9代目藩主・上杉鷹山公が天明の大飢饉の際に家臣に研究させ、生み出した「かてもの」という郷土料理…というより“米沢を救った代用食”を味わうことも。

邸宅の前に広がる池泉回遊式庭園は旧伯爵の邸宅にふさわしい規模の大きいもので、東京の『浜離宮庭園』にならったものとされます。「似てる」とは思わないので…余裕のある芝生の回遊路を取ってあるところとかかな?

2018年11月前半に初めて訪れた時はもう雪囲いがされていて植栽の雰囲気がつかめず…!ドウダンツツジが赤くなっているし紅葉の見頃の時期だったのではないかと思うのですが…。まあでも山形の内陸部は雪が降る時は早い時期に降り始めるのかな〜と思うと仕方無し…。
そして翌年2019年春にまた米沢あたりに来たので再訪!ツツジが染まるにはまだ少し早かったですが、『米沢上杉まつり』で大いに賑わっていました。

※ちなみに「米沢三名園」として、法泉寺庭園、林泉寺庭園と並び称されますが、現在はこの庭園がずば抜けてクオリティが高いです。ただ歴史ある城下町ならではの、他の寺社の庭園も併せてどうぞ!

(2018年11月、2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR山形新幹線 米沢駅より徒歩約30分 ※駅前にレンタサイクルあり
米沢駅より路線バス「上杉神社前」バス停下車 徒歩5分

〒992-0052 山形県米沢市丸の内1丁目3-60 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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