縁結びの神社としても人気。宮崎県南部を代表する神社から日向灘を見下ろす絶景は「鵜戸」の名で国指定名勝のランドスケープ。
国指定名勝“鵜戸”/鵜戸神宮について
「鵜戸神宮」(うどじんぐう)は“鵜戸さん”と呼ばれる宮崎県南部を代表する神社の一つで、日南市を代表する観光スポットの一つ。岩壁の中腹から日向灘・太平洋を眺めるロケーションが絶景で、「鵜戸」として国指定名勝となっています。
その歴史は古代、第十代崇神天皇の時代に創建されたと伝わる鵜戸神宮(鵜戸神社)。平安時代には今日見られるように洞窟の中に神殿が再建され、同時に寺院(別当寺)が建立され真言宗の「鵜戸山大権現吾平山仁王護国寺」に。修験道として人気を集め“西の高野”とも呼ばれたとか。
戦国時代〜江戸時代には飫肥藩主・伊東氏により深く信仰され、宮崎県指定有形文化財の本殿はその時代に建立されたもの。明治時代には神仏分離令によって寺院は廃寺になりますが、「鵜戸神宮」として現在まで宮崎の有名神社の一つとして多くの参拝客が訪れます。
2017年に「鵜戸」として国指定名勝になったことをきっかけに初めて訪れたのですが、驚いたのはその参拝客の多さ(日本人だけでなく海外の方も!)。宮崎市内や宮崎空港からも決してアクセスが良い場所ではないのだけれど…。
特にカップルが多い、その理由はこの神社が夫婦円満・縁結びの神社であることから。その火付け役となったのが昭和中期のNHKの朝ドラ『たまゆら』の舞台になったことで、同じく日向灘の景勝地『青島』とともに新婚旅行の定番コースになったのだとか。
その景観が国指定名勝であるだけでなく、「ヘゴ自生北限地帯」として国の天然記念物にも指定されています。あとは岩壁には多くのソテツが自生。ランドスケープ好きもぜひ訪れてみて。
(2017年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)