日本を代表するアール・デコ建築と、その周辺の和洋の庭園も楽しめる美術館。庭園と国指定重要文化財の茶室を監修したのは武者小路千家・木津聿斎。
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)について
「東京都庭園美術館」(とうきょうとていえんびじゅつかん)は昭和初期のアールデコ建築「旧朝香宮邸」を活用した都立美術館。皇族・朝香宮鳩彦王の住宅として昭和初期に竣工したアールデコ様式の洋館は国指定重要文化財となっています。建築の設計は当時宮内庁の建築技師であった権藤要吉。
またその華美な内装はフランス人の美術家/デザイナー、アンリ・ラパンやルネ・ラリックが担当。その後、吉田茂の首相公邸として使われた時代もありつつ、昭和後期より美術館として公開。
敷地内には芝生広場、日本庭園、西洋庭園と複数の庭園があります。近年全面改修が行われ、2016年12月から日本庭園が公開を再開、2018年3月から西洋庭園も再開し全面公開に至りました。入口となる芝生広場の彫刻は世界でも活躍する現代彫刻家・安田侃の作品。
日本庭園は池泉回遊式庭園で、池のほとりにある茶室「光華」も洋館と同時代に造られた建物として国の重要文化財となっています。茶室及び庭園の監修を手掛けたのは関西で大阪『四天王寺庭園』『慶沢園』などを手掛けている茶道武者小路千家・木津聿斎。2018年秋に訪れた時は紅葉がとてもきれいでした!何度も訪れてるのにこんなに紅葉が良い庭園とは気づいてなかった…。
・・・・・・・・
庭園だけでなくアート展目的で何度も訪れています。内藤礼、オットー・クンツリ、クリスチャン・ボルタンスキー…。建物内部の写真撮影は、イベントにより平日のみ可…だったこともありました。「訪問時エントリ」の方に載せていたりしますので宜しければぜひ。なお庭園美術館から徒歩10分程の場所にある「池田山公園」も紅葉の名所と言える日本庭園です。
(直近では2018年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)