東福寺 霊源院庭園

Tofukuji Reigenin Temple Garden, Kyoto

信長/家康の家臣・水野忠重ゆかりの寺院に東福寺御用達庭師・曽根造園が2020年に作庭した枯山水庭園“翠陰苑”(お地蔵さまの庭)。

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東福寺 霊源院庭園について

【通常非公開/例年11月の紅葉時期に特別拝観あり】
「霊源院」(れいげんいん)は京都を代表する寺院の一つで紅葉の名所『東福寺』の塔頭寺院。山内の最北部で東福寺仁王門から比較的すぐ、JR・京阪の東福寺駅や東福寺バス停から最も近い寺院の一つ。
通常非公開ですが、2022年11月に特別拝観をされていた際に初めて拝観。東福寺や世界遺産『天龍寺庭園』の御用達庭師・曽根造園作庭の複数の庭園“翠陰苑”があります。

前身の「天護庵」の創建は約670年前、南北朝時代の延文年間(1356~1361年)。後醍醐天皇の皇子と伝わる龍泉令淬和尚により開かれました。その後を継いだ東福寺62世住持・在先希譲和尚の代に「霊源院」に改称。その在先和尚を画僧・吉山明兆が描いた『絹本著色在先和尚像』や在先和尚が編纂した『松山集』、『海蔵和尚紀年録』などが霊源院に伝わる国指定重要文化財。

戦国時代〜江戸時代にかけては三河国出身で織田信長徳川家康の家臣として活躍した水野忠重をはじめ、江戸時代に各地の大名や老中をつとめた水野家ゆかりの寺院に。きっかけは「本能寺の変」。変の際に霊源院が水野忠重を匿ったことから、後に水野家から寺領を寄進。同じく武将〜大名として活躍した水野勝成の墓所も残ります。

明治時代に建立された書院を中心として、玄関前庭(3〜4枚目)、書院西庭(本堂前庭)の“こもれ陽の庭”(1・6〜8枚目)、本堂西庭“鶴亀の庭”(9〜10枚目)、書院北庭(12〜16枚目)、…と複数の複数の庭園があります。その全体の総称が“翠陰苑”。特別拝観の看板には“お地蔵さまの庭”ともあり、全ての庭園(境内全体)に小さなお地蔵様がたくさん!

複数ある庭園のうち“こもれ陽の庭”と“鶴亀の庭”、前庭が京都・曽根造園さんにより手がけられました。翠陰苑は2020年、鶴亀の庭が2021年とごく近年の作庭。中でもこもれ陽の庭は回遊式枯山水庭園になっていて、本堂・書院それぞれから眺めても中を歩いても楽しめるお庭になっています。

また個人的に素敵だなぁと思ったのが、本堂と書院の間にある茶室風の小間。書院北庭をのぞむ大きな窓がお寺には珍しい現代数寄屋建築といった感じでとても好き。書院北庭は右手側にのぞむ東山山系の借景も見所!

2022年の特別拝観では御朱印の他にもいなり寿司などをいただくこともできました。ぜひ特別拝観の際にはお参りとお庭を眺めながら一休みしてみて。

(2022年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR奈良線・京阪本線 東福寺駅より徒歩4分
最寄りバス停は「東福寺」バス停下車 徒歩3分

〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目791 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は1,900以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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