紅葉の名所『東福寺』の仁王門からすぐ…例年11月の紅葉時期に特別公開される隠れ家的寺院の苔の美しい庭園。(通常非公開)
東福寺 盛光院庭園について
【通常非公開/例年11月の紅葉時期に特別拝観あり】
「盛光院」(じょうこういん)は京都を代表する寺院の一つで紅葉の名所『東福寺』の塔頭寺院。山内の最北部で東福寺仁王門からすぐ、JR・京阪の東福寺駅や東福寺バス停から最も近い寺院の一つ。通常非公開ですが例年11月の紅葉時期に特別公開され、苔の広がる庭園を鑑賞することができます。
2022年11月に初めて拝観。(コロナ禍含め)毎年この時期は公開されているそう。11月のピーク期に東福寺エリアに来てなかったから全然気づいてなかった…。
鎌倉時代、東福寺10代住職を直翁智侃(仏印禅師)により建立。直翁智侃は大分県の豊後万寿寺や国東半島に23のお寺を建立するなど九州を中心に信仰を広げ、博多を代表する禅寺『承天寺』の住職もつとめられました。
現在見られる伽藍のうち、入って手前の庫裡が江戸時代の建築、奥の本堂が大正時代に再建されたもの。庫裡が京都でよく見る臨済宗の庫裡とはちょっと違うデザイン…?
その両者のお向かいに美しい苔の広がる庭園があります。昭和中期〜後期に先々代のご住職により作庭されたもので、同時期に建立された“招竹堂”と額のかかる中門に「昭和47年に建立」とあるのでそれと同時期かな?
門の前のアプローチには糸掛石のような奇石やかわいらしい狸の石像が、そして門をくぐった先に苔と紅葉による池泉鑑賞式庭園…とそれぞれ異なる庭園の世界観が味わえます。比較的近い場所で言うと泉涌寺塔頭『新善光寺』の庭園と近い雰囲気を感じるんだよなぁ。
秋の特別拝観では現在は拝観と御朱印のみですが、以前はお抹茶なども出されていたそう。ツアー客が立ち寄らない隠れ家的な庭園でお茶でも飲みながらまったり休みたい!
(2022年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)