“博多千年門”から程近く。博多を代表する寺院“承天寺”の塔頭寺院に平成年代に作庭されたモダンな枯山水庭園。
天與庵庭園について
「天與庵」(てんよあん)はJR博多駅からも程近く、博多旧市街のシンボル“博多千年門”からすぐの場所にある臨済宗東福寺派の禅寺。隣接する博多を代表する寺院『承天寺』の塔頭寺院で、本堂(方丈)前に現代の枯山水庭園が広がります。2021年冬に初鑑賞。
創建は鎌倉時代の1299年(西安元年)。開山となった蔵山順空(円鑑禅師)は承天寺および京都の国宝寺院『東福寺』を開いた聖一国師に師事し、後に東福寺の六代目住職もつとめました。また鎌倉の大寺院『建長寺』などを開いた鎌倉時代を代表する禅僧・蘭渓道隆の下でも修行。
最盛期には43あった承天寺の塔頭寺院も現在は天与庵・宝聚庵・祥勝院・乳峰寺の4寺のみとなり、この天与庵も太平洋戦争の戦災で焼失しますが、戦後に再建。
現在の伽藍は2021年に改修された後の姿で、伝統的な寺院建築ながら所々モダンさを感じる所も。例えば方丈の床下が普通の寺院建築と比べると低い。バリアフリー時代への配慮。
一般拝観者はお堂に上がることはできませんが、開門時間の庭園は自由拝観。手前に大海を表わした白砂、そして築山のにサツキの刈込と滝石組、大海へ注ぐ水の流れが表された枯山水庭園。博多の街の大都会の真ん中にこんな禅の庭があったんだ!と癒される庭園です。
(2021年12月、2022年2月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)