伊達政宗の長女・五郎八姫ゆかりの寺院に残る、樹齢200年以上と言われるドウダンツツジが見所の庭園。
瑞雲峰天麟院について
「天麟院」(てんりんいん)は松島の国宝寺院『瑞巌寺』の並びにあり、国重文寺院『円通院』に隣接する仙台藩主・伊達家ゆかりの寺院であり、伊達政宗の長女・伊達五郎八姫の菩提寺。境内は無料で拝観できます。
五郎八姫は伊達政宗と正室・愛姫との間に生まれた長女であり、弟には正宗の後を継いで二代目仙台藩主となった伊達忠宗が、そして異母兄には宇和島藩初代藩主・伊達秀宗が居ます。
五郎八姫自身は徳川家康の六男で高田藩主の松平忠輝に嫁いだものの、忠輝が高田藩主を改易になったことをきっかけに仙台へ戻り出家。政宗は愛娘に同情して、信仰生活を全面的に支援した――のだとか。境内の奥にある五郎八姫御霊廟は円通院三慧殿などと並び松島の三霊廟とも言われるそう。
本堂の横にこじんまりとした池泉庭園があります。五郎八姫は晩年茶の湯をたしなまれ、それに伴った井戸や築山、池苑の存在が案内板には書記述があります。この池泉庭園がそれであるとは書かれていないけど、“200年以上も経た名木”というドウダンツツジの姿がこの池泉の周辺に見られるので、この池泉もその当時からの遺構なのではと思われます。池の頭上にあるモミジとの組合せが紅葉時期にはきれいなんだろうなー!
ちなみに天麟院境内と円通院の間にはもう一つ池があり…こちらは自然な感じにはなっているけどちょっと気になる存在。
(2019年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)