世界遺産の城下町・姫路の古い町並み“野里”に残る、木造の大神殿と知られざる日本庭園。
天理教飾東大教会について
「天理教飾東大教会」(てんりきょうしきとうだいきょうかい)は1890年(明治23年)に設立された天理教の系列教会。昭和年代に作庭された池泉回遊式庭園があります。
姫路の日本庭園と言えば、姫路城西御屋敷跡庭園『好古園』。これだけ立派なお城があり、藩主の館にも大きな庭園があった…と考えるともっと城下町ルーツの庭園があってもいいはず。そう思ってリサーチして、2021年春にいくつかの庭園を初めて鑑賞したので紹介。
姫路と但馬を結ぶ“但馬道”の街道として、また豊臣秀吉や池田輝政による城下町の町割によって商人街として発展した“野里”地区。姫路の中心部で比較的古い町並みや町家を残す街道にこの教会はあります。
現在の建物と庭園は一面田んぼだった場所に1957年(昭和32年)から2年がかりで完成。
天理教の教会の庭園はこれまで彦根や敦賀も紹介してきましたが、この大神殿はコンクリート造りではなく木造。有名な建築会社が手掛けていることが多いけどここもそうかな。
庭園はお声掛けしたら「どうぞ見てください」ということで鑑賞させていただきました。
教会の迎賓施設に付帯する庭園で、当時作庭を手掛けたのは“島津農園”という造園会社さんだそう。有名ではない会社さんで、検索する限りもう無いかもしれないけど、庭園はとても立派。一枚板の石橋や立石の石組、大きな石灯籠にソテツなどなど、迎賓に相応しい豪華さ。姫路の知られざる日本庭園です。
(2021年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
山陽新幹線・各線 姫路駅より約3km(駅前にシェアサイクルあり)
JR播但線 野里駅より徒歩10分強
姫路駅より路線バス「伊伝居」バス停下車 徒歩4分
〒670-0816 兵庫県姫路市威徳寺町43 MAP