丹徳庭園

Tantoku Garden, Kawagoe, Saitama

小江戸・川越に新たにオープンした庭園スポット。抹茶体験も楽しめる、明治時代のお屋敷と枯山水庭園。

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丹徳庭園について

「丹徳庭園」(たんとくていえん)は小江戸・川越で2018年に新たに公開が始まった庭園で、明治時代の和風建築(離れ)と回遊式の枯山水庭園を楽しむことができます。

「丹徳」の始まりは明治時代。材木商「丹波屋」を開いた初代・徳次郎が丹波屋徳次郎と名乗り、略して「丹徳」と呼ばれるようになったのが屋号に。2代目・徳次郎は川越の政財界においても活躍されたそう。246(県道246号線)に沿って建つ、歴史を感じる商家造りの母屋は昭和初期の建築。

主屋の脇を通ると受付の「離れ」と枯山水庭園があり、お抹茶をいただきながら静かな時間を過ごすことができます。現在は近隣にマンションも建ち若干は趣も変わったそうですが、基本的には大きな改修は経ていないとのこと――街の現代化が進む中でこのような庭園が残されていることが貴重。庭園内には、100年以上前に京都・伏見稲荷から正一位稲荷大明神霊をいただいたという「寿徳明神」というお社も。

丹徳庭園ではお抹茶体験や予約制のランチを楽しむことができ(ランチを頼むと2階から庭園を眺めることも!)、更には民泊・宿泊施設として利用することもできるそうです。リーズナブルな民泊とは異なりますが、歴史ある建物に泊まれるのは価値ある。あと庭園・お抹茶だけでは見れなかった洋風の建物も気になった…。

普段は15時と比較的早い時間に閉まってしまうので、伺う時間は要注意。2018年の秋には紅葉ライトアップ・夜間開館『宵のひかり』も開催されました(9・10枚目の写真)。蔵造りの町並みからは徒歩10分強離れていますが、この庭園の向かいある国登録有形文化財の洋風建築『旧六軒町郵便局』(現在はレストランが入っています)もかわいいので要チェック!

(2018年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

東武東上線 川越市駅より徒歩4分
西武新宿線 本川越駅より徒歩7分
JR川越線・東武東上線 川越駅より徒歩約20分

〒350-0041 埼玉県川越市六軒町1丁目8-2 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は1,900以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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