
浮世絵師・葛飾北斎のパトロンとして小布施に招いた高井鴻山の邸宅跡の、北斎が滞在した書斎から眺める庭園。
高井鴻山記念館について
「高井鴻山記念館」(たかいこうざんきねんかん)は、親交のあった葛飾北斎を小布施に招いた江戸時代末期の文化人・高井鴻山の邸宅跡。北斎も滞在した江戸時代の建造物“翛然楼”(ゆうぜんろう)が残ります。『北斎館』からも程近く。2019年5月、初めて小布施の街を訪れた際に足を運びました。
高井家は江戸時代初期に当地に移り住み、以来北信濃の豪商・豪農(酒造業)として名を馳せることになった名家で飯山藩や京都・九条家(『旧九条邸庭園』)の御用達も務めたそう。
鴻山の祖父の代、天明の大飢饉の際に倉を開き街の民を救ったことで幕府より「高井」の名字を名乗ることを許されることに。
その家を受け継いだ鴻山も30代で迎えた天保の大飢饉の際には倉を開放したり、パトロンとして北斎を招いた他にも儒学者として松代藩の佐久間象山(『象山神社』)らと交流を持ち、“国利民福”を信条に私塾を開いて教育活動を街の発展に貢献しました。
この記念館は江戸時代後期に建てられた書斎“翛然楼”(小布施町指定史跡)や酒造業を営んでいた頃から残る文庫蔵、穀蔵を展示室として公開、書家や絵師でもあった鴻山の残した作品や北斎との関係資料等が展示(北斎の下絵から作り上げられた作品も)。明治11年の火災で屋敷の主屋は失われたそうですが、翛然楼はその被害を免れ現在まで残ったそう。
翛然楼前には飛び石が配された庭が広がり、雁田山を借景に多くの植物が植えられた山野草ファン好みの庭となっています。
なお記念館での実業家としての高井鴻山の評価と、Wikipediaに書かれている高井鴻山の経営者としての評が真逆なところがまた面白い…そちらもあわせて読んでみて。
(2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
長野電鉄長野線 小布施駅より徒歩9分(※駅にレンタサイクルあり)
小布施駅より周遊バス「北斎館入口」バス停下車すぐ
〒381-0201 長野県上高井郡小布施町小布施805-1 MAP
投稿者プロフィール

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