重森三玲の庭園

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重森三玲(しげもりみれい)は昭和を代表する作庭家で、枯山水庭園の代表的作庭師。

『永遠のモダン』とは誰が名付けたのか――。氏の存在を知ったのは2011年に東京の「ワタリウム美術館」で行われていた『重森三玲 北斗七星の庭_展』へ足を運んだことがきっかけでした。
この展覧会を見て虜になった。それまで「庭園ってなんかいい」と思い旅先で鑑賞はしていたものの、池泉式ではない庭園の魅力はイマイチよくわからなかった。この展覧会の後、『東福寺方丈庭園 八相の庭』を見に行き、枯山水庭園の魅力を知り――詳しい解説は割愛しますが――氏の庭園や石組で表現されている、アヴァンギャルドな庭園表現、現代アート性、独自の禅の世界――

音楽との出会いで言うならば、中高生の頃――ミッシェル・ガン・エレファント。ニルヴァーナ。マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン――そんなバンドと出会った時のような感覚。そんなことを皮切りにこれまで様々な重森庭園を巡っています。
これまで最も参考にさせていただいているのはほあぐら様のサイトの「重森三玲の庭園 造形美の世界」です。状況が不明な庭園も多い中で、今どきの「ググる」という能力を駆使して(笑)、自治体から昔のニュースから過去の書籍から何からと調べ、コンタクトを取り、巡った庭園も多いです。また個人宅・非公開の庭園も掲載していますが、訪問にはご配慮と適切なコンタクトを。

今日のPICK UP

田勇機業(たゆう)庭園(田茂井邸庭園)

Tayuu Garden, Kyotango, Kyoto

重森三玲が丹後ちりめんの織元の庭園として、京丹後の景観を表現した枯山水庭園“蓬仙寿の庭”。

百瀬家庭園

Momose House's Garden, Matsumoto, Nagano

昭和年代に重森三玲により復元された、多くの立石が特徴的な江戸時代末期作庭の池泉回遊式庭園。

中田氏庭園(中田家住宅)

Nakata House's Garden, Matsumoto, Nagano

明治天皇行在所にもなった屋敷に江戸時代から残り、昭和年代に重森三玲により修復された庭園。長野県指定名勝。

菰野横山邸園(横山氏庭園)

Yokoyama Mansion Garden, Komono, Mie

伊勢国司・北畠家にも仕えた名家のお屋敷に重森三玲が作庭した2つの枯山水庭園。国登録名勝。(*古民家レストラン『ちそう菰野』は閉業)

北野美術館庭園

Kitano Museum of Art's Rock Garden, Nagano

重森三玲が信州の山の稜線にならって作庭した石組・築山がユニークな枯山水庭園。2019年に4年ぶりに開館!

福泉寺庭園 “四十八願の庭”

Fukusen-ji Temple Garden, Minato-ku, Tokyo

昭和の名造園家・重森三玲が唯一東京に作庭した枯山水庭園。その作風が堪能できる四十八の鋭い石組。(非公開)

芬陀院雪舟庭園(雪舟寺)

Funda-in Temple Sesshu Garden(Sesshu-ji), Kyoto

水墨画家・雪舟等楊禅師が作庭し、現代に重森三玲により復元された枯山水庭園「鶴亀の庭」。

正眼寺庭園

Shogen-ji Temple Garden, Minokamo, Gifu

王貞治、星野仙一も修行に訪れた寺院にある、重森三玲により作庭された三十三観音を表した石庭。

旧寿屋川崎工場庭園

Suntory Kawasaki Garden, Kawasaki, Kanagawa

現在サントリーの研究施設敷地内にある、関東では貴重な重森三玲作庭の枯山水庭園。

真如院庭園

Shinnyo-in Temple Garden, Kyoto

室町幕府15代将軍・足利義昭のために織田信長の命で築庭され、重森三玲により復元された独特の枯山水庭園。

白水庵庭園

Hakusuian Garden, Nara

奈良の街中にある非公開の池泉回遊式庭園。庭園の一部に重森三玲の手掛けた石組が残ります。

興禅寺庭園“看雲庭”

Kozen-ji Temple Garden, Kiso, Nagano

木曽義仲が眠る寺院に重森三玲が作庭した“日本一広い石庭”。茶人・金森宗和による池泉庭園や小口基實による枯山水庭園も。

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