現在サントリーの研究施設敷地内にある、関東では貴重な重森三玲作庭の枯山水庭園。
旧寿屋川崎工場庭園について
【内部は通常非公開】
「寿屋」(ことぶきや)というのはサントリーの創業時の社名で、昭和中期にこの武蔵小杉に完成した「多摩川工場」では国産ウイスキーの醸造がされていました。その工場の中に重森三玲により作庭された枯山水庭園がこちら。関東では数少ない(貴重な)重森三玲作品。
現在建つ「サントリー商品開発センター」は2004年に竣工した建物で、プランテック総合計画事務所に手掛けられた白いキューブ型のモダンな現代建築は2006年にグッドデザイン賞も受賞。その改築の際に、かつてはその様子をうかがい知れなかった重森三玲の枯山水庭園もフェンス越しで外から眺められるようになったそう(それを意図したかは不明ですが)。
ちなみに研修施設「夢たまご」の前庭となっているため、そうしたイベントの折には中からも眺めることも…(通常の敷地内部の見学は不可)。
川崎の重森三玲庭園、どこにあるのかなーと思っていたのですがまさか武蔵小杉だったとは…。現代建築+重森三玲庭園という組み合わせは賛否両論あるかもしれませんが、意外とマッチしていて個人的にはとても好き!Jリーグ・川崎フロンターレのホームスタジアム・等々力陸上競技場からも徒歩15分ほど。サッカー観戦の前後にもフラッと寄れる重森三玲作品。
※余談。京都でいつか見たい非公開庭園『擁翠園』を敷地内に持つ「アークレイ京都研究所」もプランテック総合計画事務所によって手掛けられた建築。いいなーー見学したいなーー。
(2017年11月、2018年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス / Access
JR南武線・東急東横線 武蔵小杉駅より徒歩15分(湘南新宿ラインのホームは+10分ぐらい!)
JR南武線 武蔵中原駅より徒歩13分
武蔵小杉駅より路線バス「サントリー前」バス停下車すぐ
〒211-0067 神奈川県川崎市中原区今井上町13-1 MAP