宗雲寺庭園Soun-ji Temple Garden, Kyotango, Kyoto

戦国時代の久美浜城主・松井康之の作庭と伝わる京都府指定名勝庭園と、村岡正氏による枯山水庭園。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

宗雲寺庭園について

「常喜山宗雲寺」(そううんじ)は戦国時代に久美浜・松倉城主となった松井康之により再興された寺院。本堂裏にある庭園は京都府指定名勝です。

2019年夏、京都丹後鉄道の旅で初めて久美浜の街を訪れました!前述通りかつては城下町であり(と言ってもそんな有名な城址ではなさそうだけど)、そして久美浜湾に面する港町でもあり。レトロな町並みが残っている良い雰囲気の街だった――のですが、それについては『豪商 稲葉家』の方で。なお松井康之の父・松井正之は室町幕府12代将軍・足利義晴の重臣でもあったそう。

宗雲寺は久美浜駅から西へ徒歩約15分の場所にある寺院。山号の由来でもある「常喜庵」という小庵を元に、京都・近衛家の庇護もあり室町時代中頃の1432年に創建。そして室町時代後期に細川幽斎の命により松井康之が叔父である南禅寺住持・玄圃霊三和尚を招き再興。以来松井家の菩提寺となり、臨済宗南禅寺派として今日に至ります。
庭園の他にも絹本著色松井康之像や玄圃禅師関係資料が京都府指定文化財となっています。そして文化財指定は受けていないようだけど、鐘楼は室町時代より残るもの、本堂・方丈・庫裏も江戸時代より残るものだそう。

名勝庭園の前に。本堂前にある“十六羅漢の庭”がかっこいい!これは平成元年に京都庭園研究所所長(当時)で多くの文化財庭園の修復に携わっていたさんと、地元・京丹後の峰山庭園により作庭されたもの。宗雲寺は公式サイトが無いだけでなく、京丹後の公式観光サイトにも載っておらず。京丹後市の文化財ページしか情報が無かったので…現代のこんなかっこいい庭園もあるとは!

そして京都府指定名勝の庭園は本堂・方丈・庫裏が再建された1801年に併せて作庭されたという説と、寺史によると中興開基の松井康之公による作庭(=室町時代後期)という説があるみたい。
現在残っている庭園はさほど大きな規模のものではないけど、“ひょうたん型”と称される心字池と多くの山石による石組が特徴的な庭園。頭上にはカエデ・モミジ系の葉が青々と茂っていて、秋には紅葉と庭園の組合せが美しそう!

江戸後期の作庭の方が信憑性は高いんだろうけど、松井家による作庭だったら面白いのになあ――と思うのは、康之以降の松井家は肥後国・熊本藩の筆頭家老として八代城主を務め、国指定名勝の『松浜軒』『松井神社茶庭』のような庭園を残しているから。主君である細川家ともどもそう言った“文化価値”に重きをおいた武将だったのかなあと。

なお拝観可能時間ははっきり決まっている訳ではなさそうだったので、事前に電話して都合をお聞きすると確実です。ちなみに久美浜には同じく松井康之もゆかりある寺院であり、“関西花の寺”の『如意寺』というお寺も。今回は時間の都合と、ミツバツツジの名所…ってことは見頃は春かなあ…と迷って行かなかったんだけど…次回久美浜へ来る時にはそちらも訪れたい!

(2019年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京都丹後鉄道宮豊線 久美浜駅より徒歩約20分(駅にレンタサイクルあり)

〒629-3410 京都府京丹後市久美浜町1268 MAP

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