
本阿弥光悦がかつて芸術村を開いた場所に、現代になって造られた苔の美しい池泉回遊式庭園。様々な茶室も。
しょうざん庭園について
「しょうざんリゾート」は金閣寺に沿った鏡石通を北へ入り、本阿弥光悦ゆかりの寺院「光悦寺」「源光庵」の南西に位置する複合リゾート施設。結婚式場をはじめ、会員制ホテルやレストラン・カフェから、ボウリング場やプールなども備えています。
かつて江戸時代初期、芸術家であり「琳派」の創始者・本阿弥光悦が徳川家康から与えられたのがこの鷹ヶ峰の麓の9万坪の土地。そこに当時の文化人や芸術家を集め、鷹ヶ峰芸術村(光悦村)を開きました。
その後、昭和年代に西陣の呉服商で財を成した松山政雄氏がこの地を取得し、新たな芸術村を構想し開かれたのがこの「しょうざんリゾート」とのこと。
有料公開されている池泉回遊式庭園「しょうざん庭園」の北庭園は、入園すぐに大きな紀州石と北山台杉と楓・紅葉の木が立ち並びます。訪れたのが9月だったので緑中心ですがそれも美しい苔とマッチし、秋には楓・紅葉が赤く染まり、早春には梅が楽しめるそう。金閣寺の喧騒から離れ、山と台地に挟まれた場所にあるのでとても落ち着きます――。
また庭園内にはいくつかの和風建築や茶室があります。庭園の中心にある「峰玉亭」や裏千家十一世家元・玄々斎の設計による茶室「聴松庵」、また「酒樽茶室」という丸っこいお茶室も。詳細は不明ですが、なんか藤森照信さんの建築みたいでかわいい(笑)
その他、盆栽などを販売している茶花園や体験工房が北庭園と隣接。ちなみに南庭園というのも存在し、結婚式場や料亭「千寿閣」に隣接しているようです。また敷地内には豊臣秀吉によって作られた国史跡「御土居」の遺構も。
(2018年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)