松花堂庭園・美術館Shokado Garden Art Museum, Yawata, Kyoto

寛永文化の中心人物・松花堂昭乗ゆかりの草庵を中心とした国指定名勝庭園と、中村昌生の残した茶室建築群。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

松花堂及び書院庭園について

「松花堂庭園・美術館」(しょうかどうていえんびじゅつかん)は江戸時代初期の文化人・松花堂昭乗が当初『石清水八幡宮』の境内に造った草庵“松花堂”を中心とした回遊式庭園と美術館。その庭園が「松花堂及び書院庭園」として国指定名勝となっています。
*2018年6月の大阪北部地震の被害を受け、2020年8月時点では名勝指定の主エリアである“内園”は閉園中。最新の情報は公式サイトを。

2018年3月に初めて訪れ、2019年秋に“庭屋一如”の提唱者・中村昌生さんに関する展示『茶室のアイデア~中村昌生と「庭屋一如」~』展を見た際に再訪。前述の通り内園は現在閉園中ですが、以前見た内園の写真と中村昌生さんの手掛けた茶室の写真を交えながら紹介。

■松花堂及び書院庭園(内園)(15〜23枚目)
松花堂昭乗は江戸時代初期、寛永文化の中心人物のひとり。小堀遠州とともに茶室を造ったり、石川丈山とともに『酬恩庵(一休寺)庭園』を作庭した人物。
現在“内園”にある「松花堂」及び「泉坊書院」は元は『石清水八幡宮』にありましたが、明治時代の神仏分離により八幡宮のある男山からは取り払われ、1898年(明治31年)に現在地に移築。なお男山の“松花堂跡”も国指定史跡になっていますが、文字通り“跡”であってほぼ何も残されていません。

なので「松花堂庭園」はあくまで明治時代に作庭された庭園であり、松花堂昭乗がこの場に居たわけではないのだけれど。明治時代の作庭の際に、『都林泉名勝図会』などの古い絵図を参考にしながら、元の露地庭を再現しようと作庭されたこと、そして現代においては明治時代の歴史的庭園ということで国指定名勝に。
松花堂周辺の露地庭〜古墳を築山として取り入れた、近代風の「書院庭園」へ…という構成になっています。復活したらまた見に行きたい。

■外園(3〜14枚目)
小川を中心に竹林や桜、紅葉が出迎えてくれる外園。その中心は1970年に数寄屋建築家/茶室研究家・中村昌生さんが手掛けた2つの茶室“松隠”“梅隠”。(あと“竹隠”という茶室も。こちらはどこかの実業家の邸宅から移築されたもの…と聞いた気がする。)

このうち高床が特徴的な“松隠”は松花堂昭乗が住職を務めていた男山の「瀧本坊」の脇に小堀遠州が建てた茶室「閑雲軒」を再現したもの。当時は崖にせり出したような場所に作られたそう。愛媛の『臥龍山荘』みたいな感じだったのかなあ。

敷地内には「京都吉兆」も。松花堂昭乗ゆかりの場所での松花堂弁当も。

(2018年3月、2019年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京阪本線 樟葉駅・石清水八幡宮駅より路線バス「松花堂」バス停下車 徒歩3分
石清水八幡宮駅より約3km(駅にレンタサイクルあり)

〒614-8077 京都府八幡市八幡女郎花43-1 MAP