王貞治、星野仙一も修行に訪れた寺院にある、重森三玲により作庭された三十三観音を表した石庭。
正眼寺庭園について
「正眼寺」(しょうげんじ)は美濃加茂市の北部にある、鎌倉時代に創建された寺院。江戸時代後期に京都・妙心寺本山の命により臨済宗の専門道場となり、「妙心寺奥の院」とも呼ばれるようになりました。
その修行の厳しさが有名で、昭和の有名プロ野球選手(であり監督でも活躍された)、川上哲治、王貞治や星野仙一さんが修行に訪れたことでも知られます。…もう少し現代の人は居ないかしら…。
境内の「毒草窟」というお堂(すごい名前)の隣に、重森三玲により作庭された石庭があります。これまで見た重森作品の中では最も敷石が主体となっている庭園で、お堂の座敷から眺めるタイプ…でないので間近でその石組を見ることもできます。奥にある観音像が庭園の中心であり、配された33個の岩は三十三観音を表しているとのこと。
今回は紅葉はピークの手前だったけど結構葉が落ちていたのと晴れ過ぎて影がきつかったので…、また新緑の曇りの日とかに訪れたいな~。
寺院としてもとても大きく、本堂や庫裏周辺の白砂もきれいに整えられています。そして駐車場やその周辺にも庭園らしいものがあるのも気になった…。その他、本堂前にある枝垂桜は樹齢300年とも言われ美濃加茂市の天然記念物になっています。また全国唯一の「禅の短大」である正眼寺短期大学を併設。
行くまで周辺は他に見るべきものは無いと思い込んでいたのですが、正眼寺のある集落には国登録有形文化財の「旧伊深村役場庁舎」があったり、龍安寺、禅徳寺、最乗寺など寺社仏閣が他にもあることも気になり――
道からは「美濃加茂の岩場」…とGoogleマップに載っている岩山がそびえているのがよく見えたのがとても印象的だったので、昔から修行の場にはうってつけだったのかもしれません。なおレンタサイクルで行くと結構アップダウンがあります――修行の一環として(笑)
(2018年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR太多線・高山本線 美濃太田駅より約8km(駅前にレンタサイクルあり)
美濃太田駅よりコミュニティバス「正眼寺前」バス停下車 徒歩10分(バスの詳細はこちら)
〒505-0008 岐阜県美濃加茂市伊深町872-2 MAP