2024年行くべき都市・世界3位の“西の京”山口の玄関口を彩る、世界的アーティスト:パトリック・ブランの壁面緑化アート庭園《垂直の庭(Vertical Garden)》。
新山口駅“垂直の庭”(Vertical Garden)について
「新山口駅」(しんやまぐちえき)はJR山陽新幹線ののぞみ・山口線・宇部線が接続する山口県内の交通の要衝。2015年竣工の“南北自由通路”及び2019年竣工の“北口駅前広場「0番線」”の設計は宮崎浩+プランツアソシエイツ。南北自由通路にはフランス人アーティスト:パトリック・ブラン(Patrick Blanc)による『垂直の庭』(Vertical Garden)があります。2019年BCS賞や屋上・壁面緑化技術コンクール国土交通大臣賞など各賞を受賞。
NewYork Times紙が2024年行くべき観光地として世界3位に選ばれた山口市。その玄関口・新山口駅こと旧・小郡駅は開業は明治時代までさかのぼります。現代となり東海道・山陽新幹線ののぞみの停車駅となったことから、2000年代に“新山口駅ターミナルパーク整備事業”が策定され、コンペに勝利した宮崎浩+プランツアソシエイツの設計で現在の橋上駅舎や通路、駅前広場が整備。
南北自由通路を彩るのがパトリック・ブランによる壁面緑化アート《垂直の庭》。世界各地で200以上の“垂直庭園”プロジェクトを手掛けているブラン、国内ではこちらだけでなく『金沢21世紀美術館』でも恒久展示作品の一つとして壁面緑化作品が見られます。
新山口駅「垂直の庭」では約100メートルに渡り、山口県民の協力の下で県内で採取された135種類の植物により構成されています。また採取後には直接この場に移植されているのではなく、地元の園芸業者の畑で管理されているそうで、持続可能な姿であることも作品のポイント。
中には山口県固有の植物もあるとか。植物リストはこの作品の下にパンフレットが置かれていてその中で見ることができます。植物のみならず通路の木目や周囲の山々を望む景観も自然を感じさせる。途中下車した時に少し足を止めてみて。
(2021年7月、2024年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)