京都仙洞御所庭園Kyoto Sento-gosho (Imperial Palace) Garden, Kyoto

現在も天皇皇后/上皇皇太后両陛下が滞在される“大宮御所”と隣接する、小堀遠州作庭と伝わる広大な庭園。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

京都仙洞御所について

【要予約】
「仙洞御所」(せんとうごしょ)は皇位を退かれた天皇(上皇・法皇)の御所。2019年、明仁天皇が譲位し上皇になられたことにより京都御苑内の仙洞御所は「京都仙洞御所」(きょうとせんとうごしょ)と称される形となりました。宮内庁により管理されており、『大宮御所』とともに事前予約制(または人数限定の当日受付)でツアー形式で見学することができます。申込の詳細は宮内庁公式サイトにて。壮大な池泉回遊式庭園は小堀遠州の作庭とされます。
2019年の秋、約5年ぶりに訪れました!10月序盤と10月後半、2回続けて訪れて沢山写真を撮ったので、絞り切れず順路に沿って30枚掲載…多い。

そのルーツは江戸時代初期、『修学院離宮』『圓通寺庭園』等も造営した後水尾上皇の御所として1630年に完成。その後も霊元上皇、中御門上皇、桜町上皇、後桜町上皇、光格上皇の御所として使用されたものの、幕末の大火により往時の建造物を焼失。その後は再建されず、『京都仙洞御所』としての建造物は庭園内にある2つの茶室を残すのみ。

なお順路の最初に外観を見学できる『大宮御所』はこれはまた一つの御所で、元は江戸時代に皇太后の御所として造営されたもの。現在の建物は昭和の半ばに大改修された後のもので、昔チャールズ皇太子がご宿泊された際に内装も洋風に作り変えられたとか。現在も天皇皇后陛下や上皇皇太后陛下が京都に来訪する際はこちらに宿泊されるそうなので、内部の様子は見学の際も伺うことはできません。が、「御常御殿」の前に広がる“松竹梅の庭”は鑑賞できます。

順路で最初に巡る“北池”が小堀遠州に作庭されたと伝わる庭園。天気が良い日は東山の借景が美しい!
最初に渡る石橋“六枚橋”の周辺の“阿古瀬淵”と呼ばれる池は、平安時代の歌人・紀貫之の邸宅がかつてこの辺りにあったことから名付けられた場所。水の流れを眺めながら大きな池を回遊すると、モミジが美しいエリア〜苔の美しい園路…といった風景の変化を楽しめます。

そして藤棚に覆われた石橋“八ツ橋”が目印となる“南池”へ。この八ツ橋、英語表記では“Zigzag Bridge”となっているところが面白い(笑)。ここから見る紅葉橋と滝がまず南池の美しいポイント!
八ツ橋を渡り、そして池を回遊していくと庭園の一番南のポイントへ。それが冒頭の写真の、洲浜の広がる日本庭園らしい風景へ。ここで敷き詰められている石の数はなんと約12万個!小田原藩主・大久保忠真の仕切りによって一石につき米一升で運ばせたため、“一升石”と言われるそう。ちなみに忠真から遡ると東京の『旧芝離宮恩賜庭園』の大久保忠朝にたどれます。

最後に2つの庭園について。庭園の最南部にある“醒花亭”の前には苔の美しい庭園が、また写真の最後(順路で言うと序盤でもある)の茅葺の茶室“又新亭”は明治時代、近衛家から献上されたものでこちらではより茶庭らしい露地をのぞくことができます。

仙洞御所、これまで3回見学して、2回は事前受付、1回は当日受付。約50分間の案内で途中離脱はできませんが意外とあっという間。八ツ橋の藤棚や庭園最南部の桜の木が満開の時期も見てみたいな〜。次回はその時期を狙って!

(2014年7月、2019年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅より徒歩10分
京阪本線 神宮丸太町駅より徒歩約15分
最寄バス停は「荒神口」「烏丸下長者町」バス停 徒歩約10分

〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑2番地 MAP