巨匠・村野藤吾が建築を手掛け、近代京都を代表する造園家・小川治兵衛が作庭を手掛けた近代和風旅館の庭園。
三養荘(旧岩崎久彌別邸)について
「三養荘」(さんようそう)は伊豆長岡にあるプリンスホテル系列の旅館。昭和初期に三菱財閥3代目総帥・岩崎久彌(創業者・岩崎弥太郎の長男)の別邸として建てられ、庭園はその際に小川治兵衛により作庭されたもの。
三養荘のサイトには明記されていませんが、時代や東京の『国際文化会館庭園(旧岩崎邸庭園)』の関係性を踏まえると七代目・植治かなあ…と思っていた。…のですが、11代目当主の植治造園のサイトによると、8代目・小川白楊の実績に『岩崎久弥邸』の名がある。また小川治兵衛の門下・粕谷幸作も作庭に携わったとのこと。
三養荘本館とそれに付随する建物が2017年に国の登録有形文化財となりました。また、昭和〜平成に完成した新館は建築家・村野藤吾の最晩年の作品で、こちらの現代数寄屋建築の趣ある和モダンの建築も素敵。
宿泊するにはなかなか高いお値段のする旅館ですが、2017年現在は庭園と日帰り温泉が楽しめるコース(2,000円)やカフェと庭園が楽しめるコース(1,500円)も。受付可能な時間は要電話確認。
(2017年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス / Access
伊豆箱根鉄道駿豆線 伊豆長岡駅より徒歩約20分(駅前の観光案内所にレンタサイクルあり・16時まで)
伊豆長岡駅または沼津駅より路線バス「三養荘前」バス停下車すぐ(平日1日1往復のみ)