平安時代創建、“三尾三山”の寺院の徳川綱吉の母・桂昌院ゆかりの本堂から眺める苔庭。運慶作の国重文の仏像も。
西明寺について
「槙尾山 西明寺」(まきのおさん さいみょうじ)は世界遺産『高山寺』と『神護寺』と並び“三尾三山”と称される真言宗大覚寺派の寺院。他の2寺と同じく紅葉の名所。2019年11月に初めて訪れました!(初旬だったのでピークではないけど、指月橋は赤く染まり始めてました)
創建は平安時代。天長年間(824~834年)に弘法大師空海の高弟「十大弟子」のひとり・智泉によって開かれました。“槙尾山”の山号は鎌倉時代の建治年間(1275~1278年)に中興した自証上人が元いた和泉国・槙尾山からとられたそう。
現在残る建造物は戦国時代の兵火ののち江戸時代に移築・再建されたもの。
本堂と表門は江戸幕府五代目将軍・徳川綱吉の母・桂昌院の寄進により1700年(元禄13年)に再建されたもので、運慶作と伝わる国指定重要文化財の「本尊釈迦如来像」がまつられています。また同じく千手観世音菩薩像も国重文。
庭園…としてはさほど取り上げられませんが、本堂と聖天堂を結ぶ渡り廊下からは苔むした庭があります。そして本堂~客殿の裏には岩壁の斜面を背景とした池泉の流れが見られる庭園も。
紅葉以外の季節にも青もみじが、そして春のモミジが芽を出す前には斜面一面に紫色のミツバツツジが咲いて美しい。境内に数多く立つ石塔(石灯籠)もチェック!
(2019年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)