ロイヤルパークホテル日本庭園・茶室「耕雲亭」

Royal Park Hotel Japanese Garden, Tokyo

東京の都会のビル屋上の隠れた“市中の山居”。昭和の東京の代表的作庭家・岩城亘太郎による日本庭園と、三菱財閥・岩崎家ゆかりの名席を写した茶室“耕雲亭”。

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ロイヤルパークホテル日本庭園・茶室「耕雲亭」について

【お食事等利用者向け】
「ロイヤルパークホテル」(ろいやるぱーくほてる)は東京・日本橋エリアの東部、地下鉄・水天宮前駅と直結するシティホテル。ホテル内の日本料理店『源氏香』には日本庭園と茶室『耕雲亭』があり、庭園の作庭を昭和時代の東京を代表する作庭家・岩城亘太郎(岩城造園)が手掛けています。

かつて久留米藩主・有馬家に信仰され、久留米の総本宮から有馬家の江戸屋敷に分霊を勧請されてから200年の歴史を重ねる『水天宮』。その水天宮からもすぐ、羽田空港と成田空港を結ぶ東京エアシティターミナル(T-CAT)に隣接/直結する形で1989年(平成元年)6月に開業したホテル「ロイヤルパークホテル」。現在日本各地に展開されている「ロイヤルパークホテル」系列の本店/フラッグシップ店でもあります。

T-CATと直結する立地的な性質から海外からのお客様の迎賓館的な役割も込められ、5階フロア、一部フロアの屋上に作られた日本庭園と茶室「耕雲亭」。

庭園は日本料理『源氏香』からの鑑賞性と茶室の周囲の茶庭/露地としての回遊性を兼ね備えた池泉回遊式庭園で、作庭は東京を代表する作庭家・岩城亘太郎(岩城造園)。東京のホテル庭園としては『ホテルニューオータニ日本庭園』でも知られます。

そちらの庭園ほど大規模な回遊式庭園ではありませんが、このロイヤルパークホテル日本庭園の先進性は“都会のコンクリート造のビルの屋上とは思えない本格的な日本庭園空間”である点。昨今では“池泉/水盤のある屋上庭園”は珍しくはないけれど、コンクリートの高層ビルに作られた本格的な池泉庭園…としては初期の作品ではないでしょうか。

四畳半の小間ともう一つの席からなる茶室『耕雲亭』は、三菱財閥創業家・岩崎家の2代目・岩崎弥之助と4代目・岩崎小弥太が設立した『静嘉堂文庫』にかつて建築され、現在は『三菱関東閣』(通常非公開)に移築されている茶室『釣月庵』(ちょうげつあん)の写し。このホテルは実は三菱グループ(三菱地所)のホテル。

『源氏香』でのお食事でも鑑賞可…とお聞きしていましたが、ホテル開業以来30年以上続けられているという「初釜」に2025年参加し、茶室内部や茶室からの眺めも堪能させていただきました。またモミジが青や赤に映える季節にも利用したい◎

(2025年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅より徒歩1分
東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線 人形町駅より徒歩10分
羽田空港・成田空港よりリムジンバス 東京エアシティターミナル下車 徒歩3分

〒103-8520 東京都中央区日本橋蛎殻町2丁目1-1 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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