真田昌幸・真田幸村・真田信之など真田家の菩提寺でもある宿坊。独創性ある梵字を描いた枯山水庭園も。
蓮華定院庭園について
【庭園拝観のみは不可】
「蓮華定院」(れんげじょういん)は鎌倉時代に行勝上人により創建された寺院で、戦国武将/大名・真田家の高野山における菩提寺。関ヶ原の戦い後には真田昌幸・真田幸村親子も滞在したそうで、境内の裏手には幸村の兄であり初代松代藩主・真田信之の墓所も残ります。
門や塀にも真田家の家紋・六文銭が描かれている真田家と縁深い宿坊で“真田坊”とも呼ばれるとか。寺院としては「拝観のみ」はやっていないそうですが、真田家の墓所はお寺の方にお声掛けすれば参拝することが可能。
またその際に前庭として昭和年代にご住職により作庭された、“梵字”を描いた石庭も鑑賞することができます。
梵字とは…?自分もあまり馴染みがないのでWikipediaを参照。蓮華定院の石庭に描かれているのは阿弥陀如来の梵字「キリーク」。こんな砂紋の枯山水庭園、そうそうお目にかかれない…!かっこいい。
高野山内でもっとも高野山ケーブルの駅に近い宿坊の一つ。駅から近いと言うと聞こえはいいけど、本来の中心である大門や壇上伽藍からは割と離れている。そのため明治時代に高野山で起こった二度の大火の被害をまぬがれ、真田家のための上段の間なども残るそう。
宿坊に泊まると見られる池泉観賞式庭園は歴代真田家(松代城主)も眺めたもの。写真で見るとこちらもめちゃくちゃ良いので、庭園目当てで高野山での宿坊を探される際は推せる。自分もいつか泊まりたい!
(2020年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)