出雲源氏・佐々木頼清ゆかりの古刹に、奥出雲『石照庭園』園主で作庭者・堀江洋伸が作庭した枯山水庭園。宍道湖の借景も◎!
頼清寺庭園について
「頼清寺」(らいせいじ)は“美肌の湯”“美肌温泉”で有名な島根・玉造温泉郷の西方に位置する曹洞宗の禅寺。奥出雲の日本庭園『石照庭園』の園主で作庭者の堀江洋伸(堀江農園)さんが作庭した枯山水庭園があります。
たくさん庭園を紹介してきていますが、「あそこのお寺の庭園は自分が作ったんだ、ぜひ見て欲しい」みたいな自薦だったり、そう仰っていただく事って実はあんまり無かったりする。
この頼清寺庭園は『石照庭園』を訪れた際に園主からお聞きした庭園。ちょうど泊まりも玉造温泉だったので…2022年5月に初めて訪れました!
その歴史について。ご住職いわく正確な年代は不明なものの、創建は鎌倉時代。その当時出雲国の守護を務めた佐々木義清(宇多源氏佐々木氏一門・出雲源氏)の七男・佐々木頼清により建立されたと伝わり、お寺の裏山には頼清の墓と伝えられる五輪塔もあるそう(今回は登山はせず…)。
佐々木頼清の子から派生した「佐世氏」は戦国時代には尼子氏の重臣となり、毛利氏が尼子を打ち破った以降は毛利氏につかえ、江戸時代には毛利氏について長州へ移住しました。
現在の寺観が整えられたのは江戸時代。そんな本堂の前庭として、1997年(平成9年)に堀江さん+同じく雲南市の吾郷造園さんにより作庭された枯山水庭園があります。
高台にある境内からは石庭の先にのぞむことができる宍道湖や集落の棚田を借景が美しく、視点によって異なる風景を楽しむことができます。『石照庭園』を気に入った方もぜひ立ち寄ってみて。
(2022年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR山陰本線 玉造温泉駅より約3km(徒歩40分/貸自転車がある温泉も)
玉造温泉駅よりコミュニティバス「頼清寺前」バス停下車 徒歩1分
〒699-0202 島根県松江市玉湯町湯町林1162 MAP