東海道五十三次・大津宿の面影を残す、明治時代の町家/商家を活用した国登録有形文化財の料亭で味わう懐石。京都の名庭師・七代目小川治兵衛(植治)作庭のお庭も。
大津魚忠庭園について
【お食事利用者向け/食事利用も要事前予約】
「大津 魚忠」(おおつ うおちゅう)は滋賀県大津市の旧市街・東海道五十三次53番目の最後の宿場町・大津宿の旧東海道エリアにたたずむ料亭。明治時代の町家建築が国登録有形文化財で、その奥には近代京都の名庭師・七代目小川治兵衛(植治)作庭の庭園があります。
滋賀県の県庁所在地・大津市の玄関口であり、京都駅からも10分未満で到着するJR大津駅からも徒歩5分と程近く。虫小窓や格子が宿場町の面影を感じさせる商家/町家で営業されている「魚忠」さん。代々この大津のこのエリアで仕出し・料理屋を長年営まれていた所から、20数年前にこの町家を引き継ぐ形で料亭としての営業をスタートされたそう。
現在見られる町家建築は明治38年に元は呉服商の邸宅として建てられたもの。大工棟梁・横井勝治郎は同じくこのエリアの国登録有形文化財『北川家住宅』の棟梁としても名が残る、当時の大津の有力な大工棟梁。一部の客室は改築されていますが、玄関やお庭を主座敷など所々に近代和風建築らしい伝統的な姿を残します。
座敷の奥にあるお庭の作庭は近代の京都/日本を代表する作庭家・七代目小川治兵衛(植治)。
滋賀県でも『慶雲館庭園』など国指定文化財庭園を残す小川治兵衛。こちらはいわゆる坪庭タイプで、氏の代表的なスタイルの池泉回遊式庭園ではありませんが、大津らしさ…と言うよりは「京町家の京都らしい庭」といった雰囲気。(でも庭石の趣味が京都とは少し異なるのがユニーク)
そんな歴史的な空間でいただける、近江牛、琵琶湖で採れる旬の魚、滋賀の地野菜で彩る日本料理/懐石料理。地元では接待、会合、冠婚葬祭などで多く利用されているそうですが、2024年は大河ドラマの舞台のひとつにもなる大津市。大津を観光がてら、歴史的な場所で滋賀の食を堪能したい方にもオススメ!
(2023年5月・6月・11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)