金沢城公園から程近くの江戸時代創業の金沢を代表する老舗料亭。加賀藩の武家が茶道を嗜んだ茶室で、苔の美しい茶庭を眺めながらお茶とスイーツを。
大友楼・茶寮 一井庵について
「大友楼」(おおともろう)は国指定史跡『金沢城』(金沢城公園)の程近くにある江戸時代後期創業の老舗料亭。「茶寮 一井庵」(さりょう いっせいあん)は大友楼内にある加賀藩時代から残る茶室で、苔の美しい茶庭/露地庭が残ります。
金沢城公園の西部にある丸の内園地のすぐ近く、趣のある朱色の木塀と三階建ての蔵造りの建物が目印の大友楼。その歴史は古く、天保元年(1830年)に創業、まもなく創業200年を迎える金沢を代表する老舗。
大友家は更に遡って江戸時代初期、三代目加賀藩主・前田利常の時代から加賀藩の御膳処/料理頭を務めた料理人の家系で、現在のお食事も加賀藩前田家に伝わる伝統的な儀式料理(七草行事)を現代に受け継ぎ伝える存在。「金沢もてなしの伝統文化資産」にも認定され、2013年には映画「武士の献立」の料理を監修。2015年に開業/延伸した北陸新幹線グランクラスの軽食も提供されています。
その料亭建築も築100年以上となる明治〜大正期の近代和風建築。文化財への指定・登録はされていませんが、伝統的な和風建築の中にステンドグラスが埋め込まれているのがユニーク!
そんな歴史的な料亭の中に2020年に新規にオープンしたのが「茶寮 一井庵」。一井庵は料亭の客室棟よりも更に歴史が深く、築250年超(江戸時代中期)。加賀藩の茶道の教授所だったという由緒あるお茶室で、その一井庵が附属した歴史的な空間で各種お菓子とお抹茶のセットから、和のアフタヌーンティーセットや松花堂弁当などをいただくことができます。
こちらのお食事やスイーツを手がけているのも大友楼の職人。中でもリーズナブルな各種お菓子とお抹茶のセットは料亭利用はハードル高い…という方や若者の旅行客にもオススメ!建築と同じく、作庭から100年は下らないであろう中庭(茶庭)を眺めながら金沢のお茶文化を感じてみて。
(2023年4月・11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR北陸新幹線 金沢駅より20分(駅周辺にシェアサイクルあり)
金沢駅より路線バス「南町・尾山神社」バス停下車 徒歩1分
〒920-0918 石川県金沢市尾山町2-32 MAP