こんにちわー!錦鯉発祥の地・小千谷に平成年代に開かれた世界で唯一の錦鯉テーマパーク。錦鯉泳ぐ日本庭園も。
小千谷市 錦鯉の里について
「小千谷市錦鯉の里」(おぢやしにしきごいのさと)は“錦鯉発祥の地”新潟県小千谷市に1989年(平成元年)に開館した世界で唯一の錦鯉のテーマパーク。錦鯉の歴史や種類が学べる屋内の資料展示室・間近で鯉にエサやりができる観賞棟、そして日本庭園があります。
先に紹介した近代和風建築『豪商の館 西脇邸』からは徒歩5分ほどで共通券もあります。先に知ったのは西脇邸だったんだけど、この錦鯉の里は庭師・村雨辰剛さんがテレビ番組で訪れていて「こんな所もあったのか」と思ったら意外と近かった。2021年秋に初めて訪れました!
2021年には有名コンテストでも優勝、現在では世界中で人気の“泳ぐ宝石”錦鯉。日本庭園=錦鯉…といったイメージが強いけれど、歴史は意外と?浅く江戸時代後期の1800年代前半。新潟の長岡市〜小千谷市の山間部にあたる農村で飼われていた食用の鯉が突然変異で色がついたのが最初だったとか。
以来小千谷で研究・改良が重ねられ、現代では日本庭園の代名詞のひとつ…と言える存在に。錦鯉=日本庭園=伝統的、みたいなイメージがあったのでてっきり金魚のように近畿・関西地方で盛んかと思いきや、国内半分以上の生産・育成のシェアをほこるのは小千谷。例年春・秋には見事に育った錦鯉の品評会も行われ、2017年には新潟県の鑑賞魚にも指定されました。(文化財とはまた違うのかな)
錦鯉の里の約2,000平方メートルの広さをほこる日本庭園も中島を“鯉島”、四阿を“鯉亭”と名付けた、鯉がテーマの池泉回遊式庭園。入口付近の大滝“雄滝”と築山の中から湧く“雌滝”の2つの滝からの水が鏡池、女池へと流れ込み、その中に悠々と泳ぐ錦鯉の姿が見られます。
そういえば、西脇邸の庭園でもけっこう沢山の鯉が泳いでいたっけ。
*余談。この春にこんなニュースがあった。
庭園の池彩るニシキゴイに新たな「天敵」出現 保護へ奮闘あの手この手 姫路・好古園|姫路|神戸新聞NEXT
姫路市の大名屋敷跡の庭園『好古園』の池を泳ぐ200匹の錦鯉がカワウのターゲットになっている→姫路城にも糞害が及んでいる、というニュース。この記事単体で見ると庭園や鯉に被害を及ぼす野鳥が悪者のように思えてしまうのだけど…
日本庭園って“人為的に再現された自然の縮図”だって思うと、その場で起こっている出来事(鳥が魚を狙う)も自然界の再現なのだと思うし、鳥は“そこに食べ物があるから”現れるわけだし。
錦鯉の登場が江戸時代後期ということは、“大名庭園には錦鯉は泳いでいなかった”のだと思うと、好古園は鯉が居なくても魅力的だと思うんだけどなあって。鳥対策のためにピアノ線が張られて、庭園としての魅力が損なわれたら勿体無いし…あとこういう錦鯉の食害への対策も“錦鯉の里”でノウハウがシェアされてたら良いのかも。
(2021年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)