福島市中心部に残る、現存する最古の日本銀行役宅と阿武隈川の借景が素晴らしい庭園。
御倉邸(旧日本銀行福島支店店長宅)について
「御倉邸」(おぐらてい)は福島県庁の近くに残る歴代の日本銀行福島支店長が暮らしたという邸宅で、昭和初期の建築。日本銀行の役宅としては現存する最古の建物(といっても他に残っているのは新潟市にある「砂丘館」のみ)で、平成年代に福島市が取得し現在はこの建物を中心とした「御倉町地区公園」という都市公園になっています。
邸宅にはツツジ・サツキの刈込みを主体とした枯山水庭園が残っており、すぐ眼の前の阿武隈川と弁天山の借景がきれい!また昭和初期の和風の邸宅もとても広く、現在は市民の茶会などで利用されているそう。
阿武隈川を眼下に収められる御倉邸周辺はかつて福島周辺の諸藩の米蔵や船着き場があった場所ということもあり、様々な藩の蔵が並んでいたことが御倉町という地名の由来だそう。公園内には旧米沢藩米蔵も復元され、また御倉町界隈の名産品、軽食が楽しめる休憩所「おぐら茶屋」も。
福島市の中心部にこのような庭園があるとは知らず、福島駅で途中下車しても寄ることはなかったのですが。一昨年ぐらいの旅で存在を知り2018年の秋に初めて足を運びました!そしてその時はだいぶ夕暮れが近かったので2019年の春に再訪。ツツジの花が咲き始めていたけど、見頃はもう少し後。ノムラモミジも赤くきれいだったので、その両方が色づく5月中下旬にも訪れてみたい!
(2018年11月、2019年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)