野﨑武左衛門の記念碑Nozaki Buzaemon Monument Garden, Kurashiki, Okayama

“児島の塩田王”野﨑武左衛門を偲ぶために造営された記念碑と庭園。石塔の設計は山田寅吉。国登録有形文化財。

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野﨑武左衛門の記念碑(野崎武左衛門翁旌徳碑)について

「野崎武左衛門翁旌徳碑」(のざきぶざえもんおうしょうとくひ)は“児島の塩田王”と呼ばれた野﨑武左衛門の功績を偲んで明治時代に建立された顕彰碑。通称“野崎の記念碑”。その石塔、門柱、石橋、石垣が国登録有形文化財。

“ジーンズの聖地”として有名な倉敷市・児島ですが、江戸時代には製塩業の町として栄えました。大規模な塩田を開発したのが野﨑武左衛門。現在“ジーンズストリート”と呼ばれる商店街の一角に、約3,000坪の敷地面積をほこる野﨑家の本邸、『旧野﨑家住宅』(野﨑家塩業歴史館)を残します。

そんな旧野﨑家住宅からジーンズストリートを徒歩5分程行った場所に“野﨑の記念碑”があります。武左衛門の孫で貴族院議員の野崎武吉郎らによって1892年(明治25年)に建立されたもので、ただ石塔が建つだけでなく、3,500平方メートルの敷地に心字池を中心に置いた池泉回遊式庭園として作庭されました。現在は池には水が入っていないけど、かつてはここまで瀬戸内海の水を引いていたとか。

その池の造形こそ和風なんだけれど、門柱や中央にストレートな園路をもうけている点、そして石塔そのものは洋風。12mの一本物の花崗岩によるエジプト趣味のオベリスク型の記念碑を設計したのは、明治維新直後からイギリスやフランスにも留学した土木技師・山田寅吉Wikipediaによると京都の琵琶湖疏水や福島・郡山の安積疏水の工事にも携わられていた方。

色んな古い建物や文化財の維持が難しくなっている中で、街の中心にこんな大きな園地つきの記念碑は珍しい(地元の子どもとかは多分公園のように利用しているんだろうけど)。
それだけ野﨑武左衛門という方の存在は大きかったのだろうし、“地元の人にその方・その家・その場が慕われている”ことは文化財として残していく上でも一つの大きなファクターだよなあ、と感じます。

(2021年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR瀬戸大橋線 児島駅より徒歩15分(*駅にレンタサイクルあり)
児島駅より路線バス「児島市民交流センター前」バス停下車 徒歩3分

〒711-0913 岡山県倉敷市児島味野2丁目7 MAP