
“癒やしの空間”がコンセプト。広島市街地と太田川を借景とした庭園を眺めながら時間を過ごせる、広島の老舗粉問屋のこだわりお蕎麦とカフェ。
安藝之國 茶房 庭テラスについて
「安藝之國 茶房 庭テラス」(あきのくに さぼう にわてらす)は広島市中心部の西方に位置する山手町にあるレストラン(蕎麦店)/カフェ。広島の一級河川「太田川」を背後にのぞみ、樹齢100年超と言われる百日紅も残る和風庭園を眺めながらお食事ができます。
JR横川駅から太田川を渡って徒歩15分強(1km強)。広島市の紅葉の名所として地元の方には親しまれている三滝山(宗箇山)の南麓に築かれたお屋敷を改装する形で2020年12月に開店した「庭テラス」さん。開店以来瞬く間に人気店となり、近年には大手メディアの「広島の人気のそば店」ランキングでも3位に選ばれたとか。その外観も、大きな自然石による石積がこの邸宅の格を感じさせる…!
一つのお屋敷の中で「お蕎麦屋さん」と「カフェ」が併設されている庭テラスさん。蕎麦店では広島で創業約100年の粉問屋「上万」(上万糧食製粉所)の国産そば粉によるこだわりのお蕎麦が(広島・瀬戸内産の「レモンおろし蕎麦」も暑い夏にオススメ!)、カフェではハンドドリップコーヒーや京都・一保堂茶舗のお抹茶、そしてスイーツを味わいながらくつろぐことができます。
カフェ、蕎麦店とそれぞれに広間、個室、掘りごたつの部屋、サンルーム、テラス、カウンター…と様々なお部屋の雰囲気があり、またそれぞれのお部屋からお庭をのぞむことができます(なお、主庭を楽しみたい場合はカフェではなく蕎麦店の利用が必要です)。
またお食事のみならず「癒やしの空間」がコンセプトの店内には『森の図書室』と題したライブラリーが設置され、お食事・カフェとともに読書を楽しめるのもお店の特徴。
そしてお店の名前にもなっている“庭”もお店のコンセプトの「癒やしの空間」の一つ。室内から眺めると広島の市街地を借景としたこのお庭。太田川に沿って横長に建つ建築に合わせ、お庭も横長(縦長)に広がり、奥の大広間(蕎麦店の客室)から庭園の中でもメインの空間(築山や大きな平たい庭石/踏分石?礼拝石?)があります。
芝生の中にマツやツツジ/サツキ、そしてモミジ等が植栽され、大きな春日灯籠が配された和風庭園。建築と同様に昭和の戦後に現在の姿に整えられた…のかなと思いますが、庭園中央部にあるサルスベリの木は樹齢100年にも及ぶとか。だとすると、戦前からの広島の歴史を伝える樹木の一つとも言える――?
主庭の中にある大きな平たい石、こちらを礼拝石とするならば、その方角は『広島平和記念公園』方面を向いている――
個室から眺められる山手側のお庭はまた趣が異なり、山野草が植栽された枯山水風のお庭となっています。旅行で訪れる方もぜひ足を伸ばしてみて。
(2024年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
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