
ポカスタには日本庭園がある…名将リカルド・ロドリゲスも眺めたであろう、重森三玲が好んだ“阿波の青石”が多数に使われた大規模な池泉回遊式庭園。
鳴門・大塚スポーツパーク日本庭園について
「鳴門・大塚スポーツパーク」(なるとおおつかすぽーつぱーく)こと「徳島県鳴門総合運動公園」は徳島県鳴門市にある徳島県立の都市公園/運動公園。Jリーグ・徳島ヴォルティスのホームスタジアム「ポカリスエットスタジアム」や、野球の徳島インディゴソックスがかつてホームスタジアムとした「オロナミンC球場」で知られるほか、広大な池泉回遊式の日本庭園があります。
初めてこの公園に訪れた際に「えっ、なんか大きい日本庭園がある!?」と思い。徳島を訪れた際にはこれまで何度か立ち寄っています。
公園の案内図には“日本庭園”と記されていますが、公式サイトでの表記は“ひょうたん池”。公式にも非公式にも全然情報が無いので、あまり正直地元の方々にも“日本庭園扱い”されていないのではないか…でも、名作庭家・重森三玲の庭園で多く使われている“阿波の青石”を魅力的に感じる身とすれば、こんなに阿波の青石がふんだんに使われた広大な池泉回遊式庭園はとても魅力的!!!
総合運動公園および陸上競技場の開園は1969年(昭和44年)。四国アイランドリーグの試合会場となっている“オロナミンC球場”やソイジョイ武道館はその後順次が拡張されたものですが、実はこの日本庭園は陸上競技場とともに最も早くできたもの…ということが1972年の国土地理院の航空写真で見るとわかる。ポカスタの対岸にあるモダニズム建築として評価が高い『鳴門市文化会館』よりも実は早い!
たとえば、築山のような起伏はないし、目立つ滝もない。橋みたいなものも架けられていない。それでも池にせり出した和風建築(集会所)やそこから連なる茶室を見ていると、かなりちゃんと作られている日本庭園という印象を受ける。池の周りを歩いていると「小川造園」「市岡造園」「板野造園土木」…といくつか地元の造園会社の名が記された碑が残る。その年代を見ると平成年代。航空写真で見ても1991年と1996年の間に公園の姿が大きく変貌を遂げていて、おそらく1993年の国体にあわせて庭園も現在の姿に改修され、和風建築もそれに合わせ現在の場所に変わったようです。初期の庭園は建物の位置が違ったようで…建物の位置が違った頃の航空写真を見ると文字通り“ひょうたん池”に見えてくる。
先述の名作庭家・重森三玲の庭園や、徳島のほこる国指定文化財の貴重な庭園『旧徳島城表御殿庭園』や『阿波国分寺庭園』などを見て「阿波の青石かっこいいなぁ」という刷り込みがされている目線で見ると、やはりこの庭園も庭石がすごい。それでいて、徳島城の庭園よりも倍以上の規模!
スタジアムからこんなに近い日本庭園、もしかしたらかつて徳島ヴォルティスを率いた名将リカルド・ロドリゲスも眺めたかもしれない――?スタジアムと同じ公園の日本庭園として、『万博記念公園 日本庭園』はちょっと別格だけど、『平塚市総合公園 日本庭園』よりも全然大規模。ぜひ徳島へ遠征するアウェーサポーターの皆さまにも愛でてもらいたい…!
(2019年8月、2020年11月、2023年10月、2025年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR鳴門線 鳴門駅より徒歩25分
鳴門駅より路線バス「運動公園」バス停下車 徒歩10分
神戸三宮・高速舞子より高速バス「高速鳴門」バス停より約3km(徒歩30-40分・レンタサイクルあり)
〒772-0017 徳島県鳴門市撫養町立岩四枚61 MAP
投稿者プロフィール

- Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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