平成年代に奈良の古い町並み“ならまち”に復元された伝統的な奈良町家。礎石が多く配されたユニークな中庭も。
ならまち格子の家について
「奈良市ならまち格子の家」(ならしならまちこうしのいえ)は奈良の旧市街地“ならまち”にある無料の観光施設。休憩場所としても利用できます。
お向かいには国指定重要文化財の『藤岡家住宅』があったりと伝統的な町家が残るエリアですが、この建物は平成年代の1992年に奈良町の伝統的な町家(具体的には江戸時代末期〜明治時代の頃)を再現する形で新築されたもの。
なのでエントランスにはコンクリート打ちっぱなしの壁と現代彫刻作品があったりするギャップが面白い。設計を手掛けた「藤岡建築研究室」藤岡龍介さんは東京・水澤工務店への在籍時期も。
それでも名前にもなっている格子窓だけでなく、通り庭に主屋の座敷、屏風やしつらえ、坪庭から蔵への流れなどは本当に古い町家といった感じ。
中庭も現代に作庭されたものということになるけど、あまり見たことないタイプの礎石を真四角に配していてそんでもって沓脱石にもその礎石が使われているデザインがとても面白い。『奈良町にぎわいの家』でも京都ではあまり見たことない礎石が使われていてとても興味深かった。今後は奈良でも町家系のカフェとか色々リサーチしてみようっと。
(2020年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
近鉄奈良線 近鉄奈良駅より徒歩15分強
JR奈良線・大和路線 奈良駅より徒歩25分
※いずれも駅周辺にレンタサイクルあり
JR桜井線 京終駅より徒歩10分
〒630-8332 奈良県奈良市元興寺町44 MAP