若手建築家集団Eureka(エウレカ)とTetorが設計を手掛けた、奈義町の新たな中心施設のランドスケープ。
ナギテラス“みんなの庭”について
「多世代交流広場ナギテラス」は2019年春にオープンした奈義町立の施設。観光案内所、バスの待合所のほか、勉強や作業に使えるフリースペースやギャラリーとしても利用可能なレンタルスペース等のある複合施設。
『奈義町現代美術館』でめちゃめちゃ楽しかった~~とグッズを買いながらミュージアムショップの店員さんとお話をしていたら「最近できた建物なんですけど、建築が好きな方だったら観に行ったら面白いかも。東京の若い建築家さんが手掛けられた建物です」と教えてくれたのがナギテラス。美術館から徒歩3分ほど(バス停も兼ねているので別にオススメされなくても足を運んでいた可能性高いけど)。
建物の設計を手掛けられているEureka(エウレカ)は、早稲田大学准教授の稲垣淳哉さん、隈研吾建築都市設計事務所では『根津美術館』にも携わった佐野哲史さんが共同主宰をつとめる建築事務所?(建築ユニット?)。名前で反応する方は多分趣味が近い。
そしてその園地“みんなの庭”の設計は東京のTetorという、ランドスケープデザインを手掛けられている会社さん。奈義町のグランドデザインや、代表の山田裕貴さんは山梨県甲州市の景観アドバイザーも務められています。
その建築・ランドスケープ空間への意図はarchitechturephotoの建築家本人の文章を。
この小高い丘からの山村の美しい景観も意図された設計があってこそ、そして“みんなの庭”という広い園地があるからこそ建物も風景に溶け込んでいるように感じます。
磯崎新さんという巨匠が荒川修作という鬼才と共に手がけた『奈義町現代美術館』に対して、新進気鋭な若手建築家・ランドスケープデザイナーが手掛けた新しい街の玄関口。奈義町って面白いなあ。NagiMOCAに行かれた際にはこちらも合わせてどうぞ!
(2019年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)