妙成寺庭園Myojoji Temple Garden, Hakui, Ishikawa

加賀藩主・前田家により江戸初期に建立された建造物10棟が国指定重要文化財の、能登の代表的寺院の一つ。

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妙成寺庭園について

「金栄山 妙成寺」(みょうじょうじ)は鎌倉時代に創建された日蓮宗の北陸本山。シンボル的存在の五重塔をはじめ、江戸時代初期に加賀藩主・前田家により整備された10棟が国指定重要文化財という能登半島を代表する寺院の一つで、庭園も石川県指定名勝となっています。

2020年10月に5年半ぶりに能登半島へ。駅にも宇宙人(グレイ)が描かれている“UFOのまち”羽咋で初めて下車しました。駅からは約8km離れたこの寺院、羽咋駅から無料シャトルバスも運行されています。詳細は公式サイトを。

…それを知らずに一生懸命路線バス調べて、乗継が上手くいかないな…と悩んだ挙句に駅からのレンタサイクルを選択。駅の窓口で受付なので、朝早くても(7時30分とか)借りられたのは有難かった。切替がないのはつらいけど…羽咋駅から少し走ると廃線跡?が長い距離に渡ってサイクリングロードとして整備されているのでその点はめちゃめちゃ快適です。

妙成寺は1294年(永仁2年)に日蓮聖人の孫弟子・日像上人により建立されました。その後桃山時代に加賀国に入った前田利家が寺領を寄進したことからはじまり、利家の側室であり加賀藩前田家三代目・前田利常の母となる寿福院(千代保)が菩提寺と定めたことで、以後前田家によって各種建造物が整えられました。その当時(江戸時代初期に建立された五重塔、二王門、経堂、本堂、祖師堂、鐘楼、三十番神堂、庫裏、書院などが国の重要文化財。他にも石川県の有形文化財も数棟。前田家というより実質“寿福院ゆかりの寺院”というぐらい寿福院の時代の寄進によるもの。

かっこいいなあ、と思ったのは祖師堂の欄間の彫刻。新潟に残る“越後のミケランジェロ”石川雲蝶の作品を思い起こさせる彫刻が祖師堂の他いくつかの建造物に残る。

高台にある本堂・五重塔などを拝観し階段を下って書院へと向かうと、石川県指定名勝となっている池泉鑑賞式庭園があります。書院は加賀藩五代目藩主・前田綱紀の参拝のための休憩所として1659年に建立、庭園もそれにあわせて作庭されたもの。前田綱紀は『兼六園』の造営をはじめた人物でもあります。

なんと言っても五重塔の借景。五重塔の方が40年ほど早く建立されているのでこの借景は当初から描かれていたものなんだと思う。この境内の斜面もサツキ等の低木のみが植わっていて、その視点を誘導するために利用されている感じ。斜面に枯滝石組、そして平地部に亀島があります。
なお訪れた時には書院が修復工事の最中。池の水が抜かれていたのは工事の一環かな。(文化財情報には元々枯山水庭園、という記述も)

訪れた日も朝から参拝客の姿が多く。季節の花が咲きほこる“花の寺”を目指しているそうなので春夏秋冬訪れてみたい。次回は書院の修理が終わった頃、書院からこの庭園を眺められたら。

(2020年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR七尾線 羽咋駅より路線バス「妙成寺口」バス停下車 徒歩15分
羽咋駅より約8km(駅にレンタサイクルあり)

〒925-0002 石川県羽咋市滝谷町ヨ1 MAP