三八城公園(八戸城跡)日本庭園

Miyagi Park (Hachinohe Castle ruins) Japanese Garden, Hachinohe, Aomori

八戸藩主・八戸南部氏の居城『八戸城』の本丸に開かれた都市公園の、滝からの流れが美しい日本庭園。初代八戸藩主・南部直房らをまつる『三八城神社』も。

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三八城公園(八戸城跡)日本庭園について

「三八城公園」(みやぎこうえん)は青森県八戸市の中心市街地、JR本八戸駅からすぐの場所にある都市公園。江戸時代に八戸藩主・南部氏の居城『八戸城』の本丸だった場所で、現在は昭和時代に作庭された池泉回遊式庭園、ひょうたん池などがあります。2023年9月に初めて訪れました。

その歴史について。陸奥国盛岡藩初代藩主・南部利直によって1627年(寛永4年)に築城。2代藩主・南部重直が1664年(寛文4年)に亡くなった折、盛岡藩は「盛岡藩」「八戸藩」に分割。それに伴って八戸城が八戸藩の藩庁として用いられることになり、以来廃藩置県までの200年以上に渡り八戸の町は八戸南部氏により治められました。

なお八戸市の代表的な城郭はどちらかと言えば、八戸城跡から西へ約2kmに位置する『根城』(国指定史跡/日本100名城)。南北朝時代に築城され、八戸城が築かれるまで約300年間用いられ、現在は本丸主殿などが復元されています。

明治維新後の廃城令で八戸城が廃城になると、まず初代藩主・南部直房らを祭神としてまつる『三八城神社』が建立。そして戦後の1946年(昭和21年)、八戸南部家12代当主の南部利克氏より八戸市が公園用地として寄付を受け、現在見られるような都市公園として整備されました。

今日では眺望の良い高台のようになっている本丸の中心部に日本庭園があり、築山を活かした滝から流れ落ちる水はやがて築山をぐるりとまわって洲浜のある“ひょうたん池”へ流れ込むようになっていてタイプの異なる2つの築山泉水式庭園が繋がっているのがその特徴。
またこの庭園の南側、現在『三八城神社』の社殿のあるあたりにかつての御殿があり、この本丸には“書院庭”や“御花畑”があったそうなので、この築山の南の庭は一部その遺構がある可能性も…?築山の上には南部利直の銅像が鎮座します。

春には約50本ある桜の木が花を咲かせ花見客でにぎわう、八戸の桜の名所でもあるそう。『三八城神社』には武蔵坊弁慶ゆかりの巨石も。歴史ファンはぜひ立ち寄ってみて。

(2023年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

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アクセス・住所 / Locations

JR八戸線 本八戸駅より徒歩5分
JR東北新幹線 八戸駅より路線バス「中心街ターミナル2番」バス停下車 徒歩10分

〒031-0075 青森県八戸市内丸1丁目1 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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