後の三井財閥の礎を築いた三井家中興の祖・三井高利が江戸時代に屋敷と呉服店をかまえた地に残る非公開庭園。
三井越後屋京本店記念庭園について
「三井越後屋京本店記念庭園」(みついえちごやきょうほんてんきねんていえん)は京都の老舗の多くが軒を連ねる南北の通り・室町通沿いにある非公開の庭園。
その名の通り、後の三井財閥・三井家の開業した“越後屋”の京都の本店とお屋敷があった場所。これまで何度かその前を通り掛かっていますが今のところ一度も開門しているところは見たことがない。その隙間から枯山水庭園とお社がある様子は伺えます。
伊勢国松坂で生まれ、後の三井家(越後屋・三越・三井財閥)の礎を築いた三井高利。晩年は京都に移住し、室町通のこの界隈(当初は蛸薬師なのでちょっと南?)に呉服店をかまえました。商売の繁盛に伴って江戸時代中期の1704年(宝永元年)にこの室町通二条上ル冷泉町に移転。
その店舗は形を変えながら1983年(昭和58年)まで続いたそうですが、閉店に伴ってその跡地の保存として作庭されたのがこの庭園。近代の頃の地図を見ると、現在隣接するマンション“サンマンションドゥーシェ室町冷泉町”まで含めた敷地が三井家の京本店だったみたい。きっと、記念庭園とはまた違う庭園があったのだろうなあ。
『旧三井家下鴨別邸』やかつて三井家のあった場所に建てられた『HOTEL THE MITSUI KYOTO』(元京都国際ホテル。植音の手掛けた庭園があった)とともに、三井家ゆかりの地めぐりに!
(2020年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京都市営地下鉄烏丸線・東西線 烏丸御池駅より徒歩6分
京都市営地下鉄東西線 二条城前駅より徒歩6分
最寄りバス停は「新町御池」バス停 徒歩4分
〒604-0011 京都府京都市中京区室町通二条上ル冷泉町59 MAP