「御堂筋」の由来の寺院にある現代風の枯山水庭園。松尾芭蕉終焉の地であり、江戸時代より残る句碑も。
南御堂庭園 獅子吼園について
「南御堂」(みなみみどう)こと「真宗大谷派難波別院」は京都・東本願寺の別院で、その歴史は桃山時代に豊臣秀吉により寺領を与えられ創建した「大谷本願寺」に遡ります。大阪の中心部にあり、大阪のメインストリートの一つ「御堂筋」の由来でもある…と今回訪れて初めて知った。
大寺院でしたが太平洋戦争時の空襲により各種建造物は焼失。現在の本堂は昭和中期に造られたコンクリート製のもの。現在の建物も大きいですが、かつての本堂(御影堂)も見る限りかなり大きかったんだろうなあ…。
その境内には枯山水庭園と池泉式庭園「獅子吼園」(ししくえん)があります。獅子吼園そのものの説明板はなく詳細は不明なのですが、その庭園の中には江戸時代末期に建てられたという松尾芭蕉の句碑があります。庭園内に見られる四角いコンクリートの石は現代になってからのものだと思うし、戦後にかなり手は加わっているはずですが、江戸時代末期には「獅子吼園」は存在していたのかと思います。ええ100%憶測です。
その松尾芭蕉の句碑が建てられたのは、松尾芭蕉が最期を迎えた場所が南御堂の門前にあった屋敷であったとされる為。そのため南御堂は古くから俳句関係者・俳句ファンの聖地となっているそうです。
2018年現在、本堂の前に建つ「御堂会館」が建替えに伴い大工事中。新たな施設が開かれるのを機にもっと獅子吼園のことも知れたらいいな!
(2018年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)