
“ランドスケープの国重要文化財”こと国指定名勝“水郷柳河”の構成要素に含まれる、戦国大名/柳川藩主・立花宗茂らをまつる神社の庭園。
三柱神社庭園 / 水郷柳河について
「三柱神社」(みはしらじんじゃ)は福岡県柳川市の玄関口・西鉄柳川駅から程近くに位置する神社。初代柳川藩主・立花宗茂と正室・ぎん千代、岳父で武将・戸次道雪を祭神としてまつり、その境内が“ランドスケープの国の重要文化財”こと国指定名勝の『水郷柳河』に含まれており、境内には日本庭園「心字の池」があります。
福岡県南部(筑後エリア)の代表的な観光地「水郷柳川」。市内西部には一級河川「筑後川」の河口と有明海が面し、その筑後川から引き入れられた数多くの掘割(水路)が独特の景観を作り出し、その傍らには江戸時代の柳川藩の城下町だった時代に整備された神社・仏閣や旧武家屋敷が点在。柳川出身の詩人・北原白秋もその風景を多くの作品にうたい、現代にもその景観が引き継がれていることから『水郷柳河』の指定名で2015年に国指定文化財(名勝)となりました。
そんな柳川の玄関口・西鉄柳川駅から最も近い大き目の神社で、観光の名物『川下り』の乗船場の先にあるのが「三柱神社」。同じ柳川の『御花』の様に庭園そのものが国指定名勝という訳ではないのですが、「庭園のある境内全体」が国指定名勝『水郷柳河』に含まれています。
その歴史について。現在地に創建されたのは江戸時代後期の1826年(文政9年)9代藩主・立花鑑賢によるものですが、その前身となるお社『梅岳宮』は1783年(天明3年)に7代藩主・立花鑑通によって柳川城三の丸に建立。戸次道雪がまつられた梅岳宮と、立花宗茂・誾千代夫妻のまつられた『唯一宮』が合祀され、三神を祀る様になったことから「三柱神社」と名付けられました。
『日光東照宮』を模した楼門や唐門、『厳島神社』を模した回廊などその建築も豪華だったそうですが、2005年に火災によって本殿以外の当初の建築の多くが焼失…。なので文化財の建築はありませんが、先述通り境内が国指定名勝であるほか、三柱神社と柳川市内を舞台に毎年行われる山鉾巡行『どろつくどん』は福岡県指定無形民俗文化財。また『御花』と同じくこの三柱神社も大名・立花氏の末裔が宮司となり守られています。
欄干橋を渡り、石鳥居をくぐってから長い参道が続く広い境内。お庭的なポイントは三箇所。
■心字の池(5~11枚目)
まずは本殿の南東部に位置する「心字の池」。掘割から取り入れた水による広い池泉回遊式庭園で、中島にはマツが何本も植わり雰囲気もどこか大名庭園チック。遅くとも明治時代の古絵図には描かれていますが、おそらく江戸時代後期の創建時の作庭…かな?池泉の東側(参道沿い)には北原白秋ゆかりの手水舎も。
■枯山水庭園(17枚目)
2つ目は本殿前、木製の鳥居を過ぎた先で『道了神社』の脇にある枯山水庭園。こちらも雰囲気は古そう。
■社務所庭園(13~15枚目)
本殿の南側にある社務所。2016年の熊本地震では大きな被害を受けましたが、その後修復され現在は新しくも歴史を感じるきれいな姿を見せています。普段は中は見られませんが、玄関前庭の雰囲気も◎。
春には桜の名所としても地元の方々が訪れます。柳川観光の際はぜひ立ち寄ってみて。
(2016年4月、2025年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
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